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モディが変えるインド

笠井亮平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560095546
ISBN 10 : 456009554X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「SNSフォロワー数世界一のリーダー」といわれる第18代首相の姿を通して、現代インドの政治、経済、社会、外交を概観し、南アジア情勢と日印関係を気鋭の研究者がわかりやすく解説する。

目次 : 第1章 躍動する「世界最大の民主主義」(インドの国会と選挙/ 国民会議派政権を率いたマンモーハン・シンとソニア・ガンディー ほか)/ 第2章 変わりゆく経済と社会(高額紙幣廃止の衝撃/ 経済自由化の四半世紀 ほか)/ 第3章 「同盟」と「非同盟」のあいだ(モディ訪米/ 対立から協力へ―「核」が印米を結びつけた ほか)/ 第4章 南アジア・インド洋をめぐる印中「新グレート・ゲーム」(揺らぐインドの優越性―変貌する南アジアの国際関係/ 自ら動いたモディ ほか)/ 第5章 「インド太平洋」時代の日本とインド(モディと日本/ 遠かったインド ほか)

【著者紹介】
笠井亮平 : 1976年愛知県生まれ。岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員。中央大学総合政策学部卒業後、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科で修士号取得。在中国、在インド、在パキスタンの日本大使館で外務省専門調査員として勤務。早稲田大学大学院、東京大学、横浜市立大学などで非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 紙狸

    2017年刊行。インドでモディ政権が発足してから3年後の出版。政治、経済、社会、外交の各分野で、インドの変化を描く。モディの伝記ではないが、生い立ちも簡潔に紹介している。幼少期に「駅でのチャイ売り」をしていたというエピソードは知られている。興味深いのは、十代の終わりのころ「ヒマラヤの山奥を放浪」していたということ。モディ自身の言葉では「愛国主義的な感情」と「スピリチュアルな影響」が自身の中で混ざり合っていた。最近ニュースになった「国際ヨガの日」への入れ込みぶりが、意味深長に思えてきた。

  • ピオリーヌ

    2017年の刊。全五章のうち三章を外交に割いており、特に外交について分かり易く学べる。2017年時点、日印関係は(主に中国との関係もあって)良好とあるが今後はどうなるだろうか。本書ではモディ政権を概ね肯定的に捉えているが、モディ政権を否定的に捉えているとされる【 湊一樹『「モディ化」するインド―大国幻想が生み出した権威主義』2024年刊】を読むのがますます楽しみになった。

  • yo

    あとがきが最高。現首相ナレンドラ・モディに焦点を中てつつ、現代のインドを国内政治、経済、社会、外交などの観点からそれぞれにまとめられている。あとがきにある通りだが、インドの本と言うと、「ヒンドゥー教・インド神話など哲学系」「旅行記系」「ビジネス系」のあたりばかりで、政治や外交のあたりを詳しく書いた本は少なかった。その中でこのような本が出たことはとてもありがたい。インド関係のビジネスに携わる可能性がる人も、社会科学系の分野でインドを分析したい人も、まずこれを読めばインドの基本的な情報は手に入るだろう。

  • mittsko

    現代インド政治の中級解説書! 全5章のうち3章が外交に充てられるのは特徴的だ(残り2章はそれぞれ内政と経済社会。なお、最終章は外交の中でも日印関係を主題化する) ここ20年ほどのインドの激変、経済発展を政治方面から少し立ち入った解説のため、首相N・モディが選ばれる。著者によれば、このグジャラート人こそ、この激変を最もよく体現する人物であるからだ。その目論見は成功している。ただし、インドの資本主義の大爆発をリードするのが、何故ヒンドゥー至上主義者であったか… この問いに本書は答えない。そこは不満だった

  • 🍭

    図書館本、2017年発行。「モディ化」するインド―大国幻想が生み出した権威主義 (中公選書 151)だけでは現代インドを知るには少し極端だ思ったので、モディ氏をタイトルに入れているこちらも通読。結果としては両方を読んで初めて、インドには暗雲が立ち込めているか?というような湊一樹さんの主張に同意できるようになった。モディ氏のイメージ戦略については本書から七年後になる2024年と2017年では随分と見え方が変わったように思う。一方でインドという国については本書の紹介が極めて丁寧であり、インド政治史にも明るく◎

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