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解禁随筆集

笙野頼子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867820551
ISBN 10 : 4867820555
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

ひとりの女人として正直に物を言いキャンセルされた反米文学者のその後。

目次 : S倉、思考の場所/架空の土地―ジェンダー批判に至る長き道のり/ 藤枝静男論 会いに来てくれた―「季刊文科」でしか読めない、文学賞の内側とジェンダー批判/ 川上亜紀論 知らなかった『チャイナ・カシミア』解説―文壇から隠された希有な新人の記憶/ これ?二〇一九年の蒼生の解説です―最高裁判決勝訴により収録可能に解禁/ 反逆する永遠の権現魂―金毘羅文学論序説―右の判決を読んでなんとなく実名入りに改訂、柄谷名指し批判も解禁にしてみました/ 続報『女肉男食 ジェンダーの怖い話』―言うまでもない反ジェンダー全開!書き下ろしで解禁に/ 十八歳または二十歳になる猫―「差別作家の猫」と言われた猫の近況、と解禁待ち部分について

【著者紹介】
笙野頼子 : 1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。11年から16年まで立教大学大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • hasegawa noboru

    <彼がいなかったら「私」はいなかった>とまでいう「師匠」に関する論、随筆というより「私小説」だろうまさにこれは、傑作。「藤枝静男論 会いに来てくれた」。<ひとりの作家の古層または核心>本質、<本人をつくっている核><私小説の素>とは<例、性別(原文2字傍点)、肉体、親、子、運命、郷里、妻、夫、結核、難病、災難、貧乏、それらは実体であり、否認出来ない本人の所有物である><そんな「私」は国家対抗的な武器であると共に、他者に奪われてはならない私的存在=現実なのである>。ところが<その私的個別性、私的領土、それを

  • kenitirokikuti

    図書館にて。我孫子市民図書館には『女肉男食 ジェンダーの怖い話』は入ったが、本書と『笙野頼子発禁小説集』は取らなかったようだ。かーりるろーかる検索し、隣の市の図書館へ行った。ジェンダーの話題だけでなく、柄谷行人批判のあれとかも収録されている▲ご自身でけっきょく「反米」なのだと書かれていた。私は侵襲されることへの拒否感が薄いんだろなぁ。

  • うさぎや

    解禁というか今のうちにというか、新旧様々な随筆等々。しかし主張は一貫している。旧作が予言だと言われるのも仕方ないくらい、どんどん悪い方へ傾いていく現実が浮き彫りにされていく。

  • mick

    いろいろ考えさせられた。物の見方、考え方の難しさ、思い込みに惑わされぬようにすることの難しさ、生きることの難しさ。考えれば考えるほどわからなくなり、へこたれてしまいそうだ。最後に残るのは猫だけ。

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