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笙野頼子発禁小説集

笙野頼子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862659620
ISBN 10 : 4862659624
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan

Content Description

発禁作家になった。「何も変な事も書いていない」「自分が女である事を、医学、科学、唯物論、現実を守るために書いた」…多くの校閲を経て現行法遵守の元で書かれた難病、貧乏、裁判、糾弾の身辺報告。朝日新聞、東京新聞、共同通信等で絶賛された作品を中心に全8作収録。

【著者紹介】
笙野頼子 : 1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。11年から16年まで立教大学大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hasegawa noboru

    性自認の危険性を指摘し、今世界で流行の女を消す運動に反対したら、即、差別作家ヘイト作家と罵られ、猛バッシングに遭う。大手出版社も世の大勢を忖度したか、「ご主張」があることを理由に自社雑誌掲載の小説であるのに、単行本化を拒む。国家、新聞社系の褒賞を除いて、ほぼ文学賞総なめの作家であっても、膠原病の難病を抱え老猫と一人生きる弱い立場の<ただの貧乏な老婆>と見たのか、かくも凄まじい排除、抑圧、苛め、無視の構造。まるで戦前と同じだあね。「質屋七回ワクチン二回」は新世紀の生活の逼迫タケノコ生活を描いた傑作私小説。

  • うさぎや

    「女消(メケシ)」がとにかく恐ろしい存在であることがわかる。小説、だけどこれは現実。

  • c

    大塚英志との論争が面白く、小説も読んでみるとそちらも良かったので暫くハマっていたが、最近は読んでいなかった作家だ。それが栗本裕一郎のツイートで近況を知り、フェミニスト同士の内ゲバに対する下世話な興味でこの最新作に手を伸ばしてみると、しかしこれが思いの外良い。いよいよ森茉莉の「贅沢貧乏」的境地に至っている。私小説や身辺雑記と言うより思考の流れ、もっと端的に言うとツイートをひたすら羅列したような作品・文章なのだが、筆力があるので兎に角読ませる。特に「質屋七回ワクチン二回」で、祖母を追想する下りは素晴らしい。

  • 梟をめぐる読書

    「性自認」問題についてのデリケートな私見を小説にぶっ込み、政府のコロナ対応を正面から批判していたら、いつの間にか大手出版社から「発禁」になっていた笙野頼子の最新小説集。もちろん著者的にはそれは「表現の自由」の侵害であるわけだが、実際に作品を読んでみると「あー…まあねぇ」という感じ。しかし身近な生活の実感を通して世界を捉えるという著者のスタンス自体は昔から変わっておらず、変わったとすればそれは世界のほう。個人の「主観」というフィルターを通してすら自由に情報が発信できない時代に、私たちは生きている。

  • ユ−スケ

    いやあとにかく凄まじかった 自らの病気、家計、怒り等々が怒涛のような言葉の渦になって押し寄せる いまの日本の作家でこれほどまでに凄まじい小説を書く人は笙野さんをおいて他にいないだろう その内容からして数々の出版社が出版を見送った経緯はわからないではないが、この作品こそ言論の自由、表現の自由を象徴するものだ 小さいながらもこれを出してくれる出版社があってほんとうによかった 次の作品は必ずや新刊で買います

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