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さあ、文学で戦争を止めよう猫キッチン荒神

笙野頼子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062206617
ISBN 10 : 4062206617
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan

Content Description

お髭ふくふく毛色白黒垂れ耳の猫神様が語る平和で幸せな猫台所日記に影を落とす戦前。

【著者紹介】
笙野頼子 : 1956年、三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。81年「極楽」で群像新人文学賞受賞、91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年『タイムスリップ・コンビナート』で芥川賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、2004年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー賞大賞、2005年『金毘羅』で伊藤整文学賞、2014年『未闘病記 膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    表紙とタイトルに魅かれて読みました。 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062206617 芥川賞受賞作『タイムスリップ・コンビナート』に続いて、笙野頼子2作目です。[笙野頼子版『吾輩は猫である』×戦争&TPP反対×私小説]といった感じです。冒頭の口上から最期までハイ(にゃん)・テンションで疲れました。著者の主張はある意味で正しいですが、本書が売れなければ効果は期待出来ません。読メの登録数も寂しい限りです。

  • 笙野さんの文章はかなり読んではいるのだけれども、数年ぶりなせいなのか、どうにもしんどい。世界に目を向けることと、自らと異なる思想の持ち主に罵詈雑言をぶつけるということとは切り離せないものなのかなあ。ネットでも自分と似た考えの人であっても、罵詈雑言の嵐な人は正直しんどいし、もっといえば一緒にされたくないと感じるし。特に著者は文章を生業にする人である以上、言葉は武器なんだから、もうちょっとなあと思うのであった。猫のかわいさで中和するにも限度がある。

  • hiromura

    初読み、たくさん賞をとられてる作家さん。可愛い表紙に惹かれて。私小説のようだが重いエッセイという感じ。猫との暮らしについては感情移入できるが、その他は難しい。せっかく戦争を止めようとしているのに、私には何もできない。子供時代のご両親の話は興味深かったが、嫌な感じ。難病だそうだが、長生きできそうとのこと、猫のいない暮らし、続けるのかな?

  • スターライト

    笙野さんの作品は、初読み。猫と自らの難病と母親との確執が中心になっていて、時折り時事問題(とりわけTPP)が入ってくる。読後、これはエッセイだよな、と思っていたのだが、後書きには小説でありフィクションだと書かれていて戸惑う。毒が強すぎて、人間の暗部を見た思いだが、ここまで執拗に書かれると正直しんどい。難病患者の声を通して、弱者に対する今の政治への怒りの表明には共感するものがある。猫好きの人には、彼女の猫への偏愛ぶりに注目するかもしれない。

  • 乱読999+α

    「吾輩は猫である」の現代版なのかなぁ?現在の日本の置かれている状況に危機感を覚え、猫の口をもって語らせている。反戦、反TPP、グローバル化に警鐘を鳴らさんとしているのだが・・・。一部には共感、賛同も出来るが、単にマスターベーションに終わっている嫌いがする。これでは文学で戦争は止められない。猫の目のようにクルクル変わる視点に疲れてしまい読む意欲を削がれてしまった。読み返す意欲はない。

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