街の小さな木工所から 障害者の道具作り

十年一日、本書の著者は、『でく工房』で身障児の生活用具を創り続けた。貧楽に甘んじながら美しい食器も創って身障児たちの心の飢えもいやし続けた。現在、北海道から九州まで、『でく工房』の仲間は増え続けている。おしまコロニー侑愛会・とうげ工房・おひさま工房・こまつ家具工房・のい工房・かて工房・であい工房・リハビリ工房・きさく工房・みさかえの園等々。でもまだ足りない。社会の歪と闘う若者の数は足りないのだ。

目次 : 第１章　でく工房の仕事（脳性マヒ児の椅子作り/ 仕事のひろがり）/ 第２章　工房開設まで（工作少年達出会う/ 佐世保時代　ほか）/ 第３章　街の小さな工房から（太郎君との出会い/ 初めての製品　ほか）/ 第４章　全国工房連絡会議の仲間達（おしまコロニー侑愛会・新生園/ とうげ工房　ほか）/ 増補第５章　全国工房連絡会議の仲間達・その後（ＴＡＫＵ工房/ みずま工房　ほか）

【著者紹介】
竹野広行 : １９５０年長崎県佐世保市に生まれる。１９７０年佐世保工業高等専門学校・機械工学科卒業、いすゞ自動車大型車設計部入社。１９７４年、退社後、でく工房を仲間とはじめ現在にいたる。通信「黙木」（通巻６４号）発行人（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）