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物語 オーストラリアの歴史 新版 イギリス植民地から多民族国家への200年 中公新書

竹田いさみ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121027412
ISBN 10 : 4121027418
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

南半球の大陸オーストラリア。1788年以降、英国の植民地としてヨーロッパから移民を迎え、金鉱開発と羊毛貿易によって成長。1901年に建国した。戦後は白豪主義を転換してアジア諸国と結びつき、21世紀は多民族国家として存在感を示している。本書は、英帝国や日本、アメリカ、中国と対峙しながら、豪大陸が国家形成する成長物語である。旧版を刷新し、料理・観光のコラムを追加。「理想社会」の成功と挫折を活写する。

目次 : 第1章 揺れる自画像とアイデンティティ/ 第2章 理想社会の建設―白豪主義とアジア系労働者問題/ 第3章 ヨーロッパの帝国主義に翻弄される―英帝国の敵/ 第4章 日本問題の登場―対外脅威と安全保障/ 第5章 国連外交と冷戦の戦士―大国政治への関与と挫折/ 第6章 多文化ミドルパワーの国家像―ベンチャー型中小企業国家/ 第7章 米中新時代―新たな大国関係のはざまで

【著者紹介】
竹田いさみ : 1952年東京都生まれ。上智大学大学院国際関係論専攻修了。シドニー大学、ロンドン大学留学。Ph.D.(博士、国際政治史)取得。獨協大学名誉教授、同大学院講師。専門は海洋安全保障、東南アジア・インド太平洋の国際関係、海洋と海賊の世界史。著書『移民・難民・援助の政治学』(勁草書房、1991、アジア・太平洋賞特別賞受賞)『世界史をつくった海賊』(ちくま新書、2011、国際理解促進図書優秀賞受賞、山縣勝見賞特別賞受賞)『世界を動かす海賊』(ちくま新書、2013、山縣勝見賞特別賞受賞)など

永野隆行 : 1967年茨城県生まれ。上智大学大学院国際関係論専攻修了。ウェールズ大学、ロンドン大学政治経済大学院(LSE)留学。博士号(国際関係論、上智大学)取得。獨協大学外国語学部教授。専門はオーストラリア外交史、国際政治史。オーストラリア学会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • サケ太

    非常に面白く、興味深い国。オーストラリアという国が他の植民地とどのような違いを持つのか。日本との関係性や白豪主義から移民国家への変貌。国家としての自立と確立。現在の東アジアでの立ち位置。今後も日本という国人とっても重要な地位を占めるであろう国家を知れて良かった。

  • 寝落ち6段

    英国植民地として発足したオーストラリア。アメリカの独立を見て、本国であるイギリスとどのような距離感で関係するのかを模索する。オーストラリアに直接関係のないイギリスの戦争に派兵するのはなぜ、WWUで日本が空爆を仕掛けても守れる構造にないのはなぜ。オーストラリアが、自らを独立した国であると自覚するまでを描く。その中で発生する「白豪主義」についても、外交や情勢などを勘案し、捉えなおしている点もよい。欲張るが、移民や外交に多くの筆を執っているが、豪州を形作ってきた先住民や自然への政策についても書いて欲しかった。

  • ジュンジュン

    W杯予選で日本と鎬を削るオーストラリア代表。東洋や中東に混じってアジア予選を戦う姿は、現在のオーストラリアの立ち位置を表しているよう。20世紀、大英帝国の衰退はオーストリアに自立を強いる。排他的な白豪主義や南太平洋モンロー主義から、アジア重視の多文化共生社会を目指す。福沢諭吉風に言うと「脱・欧・入・亜」。建国から僅か120年、若く活力に満ちたオーストリアの歴史を分かり易く紹介する。

  • リットン

    オーストラリアは世界史の中でもあまり扱われていないし、知ってるようで知らない国だなと感じる。白豪主義があったことは知られていても、今のオーストラリアのイメージとしてそんなイメージはほとんどないし、むしろ逆のポジティブなイメージの方がある。その流れを本書で読むと、国のアイデンティティも変わることができるんだなと感じた。けど、その変化の中では、今のアメリカやヨーロッパでもあるような移民排斥による社会の断絶もあったようだし、それらは多様性が高くなることと不可分なのかもしれないなーと感じた

  • 穀雨

    「オーストラリアの自画像の形成」をテーマに、対外関係と人種問題の二点に重点を置いて叙述されている。一方で内陸部の探検やアボリジニに関してはバッサリとカットするなど、思い切った構成との印象を受けた。第二次世界大戦後の現代史が全体のおよそ半分を占めており、アメリカ以上に「新しい国」であることを実感した。 (旧版の方に間違えて投稿してしまったため、こちらに再投稿します、すみません)

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