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海の地政学 覇権をめぐる400年史 中公新書

竹田いさみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121025661
ISBN 10 : 4121025660
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

海の覇権をめぐって各国は鎬を削ってきた。世界を股にかけた大英帝国、資源を制したアメリカ、国際ルールへの挑戦を試みる中国……。
本書は400年にも及ぶ歴史を地政学などの視点を駆使して描く試みだ。そこからは、日本がなすべき海洋秩序の模索や課題も見えてくる。


著者プロフィール
竹田 いさみ (タケダイサミ) (著/文)


獨協大学外国語学部教授.1952年東京都生れ.上智大学大学院国際関係論専攻修了.シドニー大学・ロンドン大学留学.Ph.D.(国際政治史)取得.専攻は海洋安全保障,東南アジア・インド太平洋の国際関係,海洋と海賊の世界史.海上保安庁政策アドバイザー,防衛省新防衛政策懇談会メンバー. 著書『移民・難民・援助の政治学』(勁草書房,1991年,アジア・太平洋賞特別賞受賞),『物語 オーストラリアの歴史』(中公新書,2000年),『国際テロネットワーク』(講談社現代新書,2006年),『世界史をつくった海賊』(ちくま新書,2011年,国際理解促進図書優秀賞受賞),『世界を動かす海賊』(ちくま新書,2013年,山縣勝見賞特別賞受賞)ほか

【著者紹介】
竹田いさみ : 獨協大学外国語学部教授。1952年東京都生まれ。上智大学大学院国際関係論専攻修了。シドニー大学・ロンドン大学留学。Ph.D.(国際政治史)取得。専攻は海洋安全保障、東南アジア・インド太平洋の国際関係、海洋と海賊の世界史。著書『移民・難民・援助の政治学』(勁草書房、1991年、アジア・太平洋賞特別賞受賞)、『世界史をつくった海賊』(ちくま新書、2011年、国際理解促進図書優秀賞、山縣勝見賞特別賞受賞)、『世界を動かす海賊』(ちくま新書、2013年、山縣勝見賞特別賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 佐島楓

    海洋ルールについてはその利用価値に気がついたもの勝ち的な要素が強かったことが印象に残った。アメリカがなぜ強国であるのかも、世界史を本文でおさらいする中で理解できた。海上・海中・深海の覇権争いという概念は、比較的新しいものだということに気づかされる。

  • kk

    各国海洋覇権の消長や国際海洋秩序の発展を概観しつつ、最近の中国の動向とそれに向き合う日本の海洋法執行の努力について解説。基本的に「浅く広く」ですが、それにしても、これだけ時間的・空間的・事項的に幅のある事象を一冊の新書にまとめ上げるって、並大抵のことじゃなかったと思います。オリジナル原稿が膨大になったので編集の方が「執刀医」として大鉈を振るわれた由ですが、著者の切ない気持ち、お察しします。これだけの本、新書だけではもったいないので、カット分を併せ、注を附してハードカバーに仕立て直したらステキかも。

  • yyrn

    誰だって自分の思い通りに周りを動かしたいと思っている。大国はそれが出来るから大国と言われる訳で、19世紀ではイギリスが、20世紀ではアメリカが、自国に都合よく海上の支配ルールを設定して利益を独占したのだから、現代の中国が国連海洋法条約を無視し、裁定にも従わず、南シナ海で傍若無人な振る舞いを続けていることを批判できないような気もするが、英国や米国の定めた勝手なルールがその後の領海と公海、領海の無害通航、大陸棚の利用などの海洋秩序の形成に役立っているところが、身勝手な中国との違いか。う〜ん、でも五十歩百歩か?

  • サケ太

    領海という概念がいつ頃形成されたのか。「孤立無援主義」から「世界の警察」へ変遷したアメリカの動き。鯨油、石油などに需要が変わった事で動く海のパワーバランス。そのバランスを定めるための様々な取り決め。現代の海洋事情に繋がる四百年の歴史。 現代中国のやり方についても説明されているのはありがたい。

  • coolflat

    スペインとポルトガルによる大西洋の分割(トルデシリャス条約)、オランダの法学者グロティウスがポルトガルによる海洋支配を否定する目的で発表した「海洋自由論」、オランダ人など外国人の漁船をイギリスの沿岸沖合から締め出すためにイギリスが主張した「航海法」、イギリスによる海洋帝国の建設など、大航海時代に始まる海洋覇権の歴史を、大国の変遷や海洋秩序の形成から解き明かしている。なお、トルーマン宣言以後は、海洋が支配される時代から管理される時代への移行期であり、制度論、組織論、法律論、政策論など、現状分析が中心となる。

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