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ウロボロスの純正音律

竹本健治

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062136266
ISBN 10 : 4062136260
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2006
Japan

Content Description

古色蒼然たる洋館で、古典名作ミステリ見立ての連続殺人事件発生。錯綜する謎また謎に、幾多のミステリ作家・評論家・編集者たちが挑む。待望の「ウロボロス」シリーズ完結篇。8年の制作期間を経て、遂に堂々完成。

【著者紹介】
竹本健治 : 1954年9月17日兵庫県相生市に生まれる。大学在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を「幻影城」に連載し始め、1978年幻影城より刊行。マニアの絶賛を受ける。1999年には『入神』で漫画家としてもデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『ウロボロスの偽書』。 『ウロボロスの基...

投稿日:2011/05/07 (土)

『ウロボロスの偽書』。 『ウロボロスの基礎論』。 『ウロボロス』シリーズを十代半ばの頃、電車の往路の中で読んで痛切に感じたことは、世の中の出来事には、知っていることよりも知らないことのほうが絶望的なほどに多いということだった。 同級生にそのことを話してみたら、「それは当たり前のことだよ」という。きっとそれはそのとおりなのだけれど、今でもそのことは悔しいと思う。 『純正音律』は「メフィスト」紙上に連載されているものの三回までが手元にある。せっかくだからゆっくり読み返してみて、単行本化されているものを手に入れるか、考えることにします。

いのうち戯琴 さん | 富山県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 空猫

    ウロボロス完結編。前2作後だと真っ当なミステリに思える。これだけ読むのも可という独立性もあるが,実在の人物が登場し(マンガ的妄想,モノマネ的誇張がされていることもあり)虚構と現実の壁が曖昧になる仕掛けはシリーズ共通。ポーの『モルグ街』を原点とし,ドイルの『斑の紐』などで広がる流れのなかで,小栗の『黒死館』をも極北としながら内部に収め,末には横溝の『犬神家』や京極の『姑獲鳥』も推理小説の枠に入れてきた多くの読者たちに贈られた(そしてそんな読者側はなにをされても嘆息する以外にない),本格的変格推理小説の大作。

  • ma-san

    久々に無茶言いやがるぜ、というトリックが見れて楽しかった。オチ自体は結局のところ過去の作品のトリックを持ってきただけなので明かされてしまうと、特にミステリファンはなあんだ、となると思う。え、でも逆に考えるとこれがミステリ初の人はいきなりあれを説明されて、納得できるのか?いや、この作品がミステリ初の奴なんてそんないないだろう。という自問が多少起きるぐらいには気になるラストだ。ただし、この作品の肝はそこではなくやはり過程のワクワク感だろう。漫画製作というイベントを通じた文化祭的高揚に読者も素直に乗るのが良い。

  • 花嵐

    ★★★☆☆ 再読。ウロボロスシリーズ第三弾。今作は前作たちとは違って多少は真っ当な話(あくまで比較的にはだが)。ただ相変わらずオチはぶっ飛んでるので沢山の本格ミステリらしい小道具が出てきても普通のミステリと思って読んではいけない。まぁそれはウロボロスシリーズ全般に当てはまる話ではあるけれども。今回は京極夏彦先生もメインに出てきてるぞ。

  • ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒

    ぐぁぁぁぁあああ!バカミスだったぁぁぁぁぁああ!脱力! 鉄の処女のルミノール反応って解決してたっけ?

  • まきはは

    う〜ん、まさか「うふ」と「猿」との合わせ技とは!!しかも真相を暴くのがあのかたとは!!そりゃ、福井健太も苦笑いだよなあ…。ひさびさに、本格推理小説の「過剰さ」を堪能した。なつかしの「黒死館」を読み返したいが、これ以上読書に耽溺してしまうと、子供たちが栄養失調になってしまいそうだなあ。

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