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哲学する「父」たちの語らいダウン症・自閉症の「娘」との暮らし

竹内章郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784916112255
ISBN 10 : 4916112253
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「困った!たいへんだ!」を他者とのかかわりで、楽しいこと・できることにチェンジ!バタバタだけど、楽しくも嬉しくもある娘との生活が、哲学する父たちを変える。こむずかしくない障がいのはなし。

目次 : 第1章 娘の誕生/ 第2章 障がいをどう受けとめたか―湧き上がる自責の念/ 第3章 心障学級、特殊学級に通う―学校教育期間は人生のほんのひととき/ 第4章 高校「生活」のスタート―社会とのつながり/ 第5章 施設に通いはじめて―成長する娘に気づくとき/ 第6章 毎日の生活、あんなこと・こんなこと/ 第7章 ファッションって考える?/ 第8章 好きなことはなに?/ 第9章 誰もが考える親亡き後/ 第10章 「障がい」という言葉と「障がいを受け入れる」とは?―みなさんに考えてほしいこと

【著者紹介】
竹内章郎 : 1954年、神戸市生まれ。社会哲学・障害論。岐阜大学地域科学部教授、元社会福祉法人いぶき福祉会理事

藤谷秀 : 1956年、愛媛県生まれ。倫理学。山梨県立大学人間福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆう。

    障がいを持つ子どもの親であり、哲学の教員でもある著者2人の往復書簡的なやりとりを通じて、親の気持ち、障がい者とは?などを考えることのできるとても良書だと思います。当事者であり、また哲学者だからこその障がいをめぐる常識に対しての鋭い問題提起もされており、ハッとさせられる部分も多くありました。とてもわかりやすく述べられていました。

  • Natsuko

    今月仕事本を読んでいないと気づき、慌てて斜め読み。自分に感心したりいやいや、これで一冊カウントは相変わらず自分に甘いなぁと思いなおしたり。ともに大学教員で障がいをもつ娘さんをもつ男性が語る娘への想いと障害者福祉。親亡き後を「考えないようにしている」としか言えない障がい者福祉の整備の遅れへの憤り。私も高齢福祉と違い、施設を選択することがほぼできない現状を実感する。また、障害の程度がいわゆる重い・軽い問題(重いと家族介護は大変だが、軽いと施設が目をかけてくれず不満)についての親御さんとしての葛藤が胸に響いた。

  • YASU

    二人の哲学研究者である父という立場からの,文章のやり取りという形式です.日々大変だけれど意味深いという実感はおそらく障害児の親に共通でしょうし,その意味にいっそう意味付与したい気持ちも強いものです.この娘がいることに満足を感じてしまう親の気持ちも自省的に率直に語られています.それが結果的に,障害のある人を親元に縛り続けることになってしまうという「弊害」についても.公共的ケアの必要性を痛感するのですが,他方で手放す気持ちになれない親の気持ちをどう見るのか.社会的ケアを担う従事者の側の姿勢が問われれます.

  • iquot

    この本を読むことで、これから生まれてくる子の「障害」をその子自身のうちに検査結果から自明のものとして受け容れるのでなく、もっと社会との関わり・現行の制度の限界というものがある中で考えることが必要と学ばされた。子に負わせなくてよい負い目を親の自分が無意識のうちに負わせてしまうことになるかもしれない。障害を持つ子との暮らしがどんなものか、その日常について書かれていることも参考になるが、それに沿ってそもそも障害とは、人が共に生きるとは等についての考察がなされていることも読者の助けになると思う。

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