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登山の哲学 標高8000メートルを生き抜く nhk出版新書

竹内洋岳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140884072
ISBN 10 : 414088407X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

もっとも宇宙に近い場所―そこは、人間が存在してはいけない“死の地帯”だった。日本人初の八〇〇〇メートル峰全一四座登頂を成し遂げた著者が、病弱だった少年時代からの歩みをたどりながら、難局を乗り越えるための哲学を明かす。二度も死の淵をさまよい、なおも挑戦を続けられるのは何故か?生死を分ける「想像」の力とは?息もつかせぬ迫真のドキュメント。

目次 : 第1章 もっとも宇宙に近い場所/ 第2章 組織で登る八〇〇〇メートル/ 第3章 決意と覚悟/ 第4章 新しい自分を生きる/ 第5章 14サミッターになった日/ 第6章 危険を回避する想像力

【著者紹介】
竹内洋岳 : 1971年、東京都生まれ。ICI石井スポーツ所属プロ登山家。立正大学客員教授。酸素ボンベやシェルパを使用しない速攻登山を中心に、数々の8000m峰に挑戦。12年にダウラギリI峰の登頂に成功し、日本人初の8000m峰全14座完全登頂を果たす。第17回植村直己冒険賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬

    日本人初の8000m峰全14座登頂者が語る登山の魅力。控えめで冷静な筆致から死の地帯で研ぎ澄まされた本能を働かせるフェアでストイックな姿勢が伝わってくる。特に感慨深いのはガッシャブルムIIからの復活劇、山頂での涙は自身や環境の変化と柔軟に向き合う彼のリセット術が結実した瞬間だ。予定が押すダウラギリIでも裏方への感謝を忘れない、功績を早速過去にした謙虚な彼を覆うのは負債からの解放感と未来への希望。「経験とは積み重ねるものではなく、並べるもの」—その隙間で広がる想像は危険を回避し、新たな楽しみをもたらすのだ。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    竹内洋岳、プロ登山家。日本人初の14サミッター(8000m峰の完全登頂者)。「登山の哲学」とあるが、哲学めいた話ではなく、竹内さん自らが記した8000m峰への登頂記。ご自分で書かれているためか、凄い記録なのに淡々と書かれているのがかえって勿体ない。雪崩に遭遇し奇跡の生還。折れた肋骨で片肺を潰し、背骨にはチタンの保護具をいれるという大怪我を負う。それでも次々に挑戦していく姿はすばらしい。★★★【追記】先日テレビで彼の登山の様子が放映された。ベースキャンプでは、とにかく楽しむなど意外な面を見ることができた。

  • hatayan

    日本人で初めて8000m峰14座に登った登山家の回想録。ヒマラヤの高峰「ガッシャブルムII峰」で筆者は雪崩に巻き込まれ、背骨を折る瀕死の重傷を負います。治っても元には戻らないことを受け入れ、以前とは異なる自分の体を正しく使えるよう、国内の山でトレーニング。医師からは「回復に5年は要する」と言われながらも、翌年再度挑戦して見事登頂を果たします。経験だけではヒマラヤには挑めない。経験と経験の間を想像で補い、未知の事象に対応していくのが登山の楽しみである。そして、リアルな想像は経験の中から生まれると説きます。

  • gonta19

    2013/5/9 Amazonより届く。 2013/8/8〜8/12 日本人初の8000m超の14座を登った竹内さんの高地登山に対する考え方が綴られたエッセイ。単なる山好きが、プロ登山家を自称するまでの経緯が、丁寧に説明されている。下山するまでが登山である、とはよく言われることだが、活きた例として、まだまだヒヨッコ登山者である私にも大変参考になる。でも、書かれていたように、山に登る意味合いは人それぞれで良いんだろうな。山が好きであれば良いんだ。

  • 特盛

    評価3.4/5。著者は日本人初8000m峰14座登頂者。高山はフリーダイビングと似ており、頂上についたら一刻も早く帰りたくなるという心境は自分のやっている登山とはまるで別物で面白い。疲れは行動時間に比例するから急ぐ、過度な筋肉はつけない、登山中の思わぬ事故には、脳卒中のなどの避けられないケースもある、など参考になる知見も多かった。K2で亡くなった素晴らしい登山家、平出氏や中島氏たちの若かりし頃のエピソードも今となっては感慨深い。

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