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新幹線全史 「政治」と「地形」で解き明かす Nhk出版新書

竹内正浩

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140887066
ISBN 10 : 4140887060
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ新駅や路線はその場所につくられたのか。その疑問から日本近現代史の核心が見えてくる。幻と消えた明治期の民間高速鉄道、戦前の「弾丸列車」構想、戦後生まれた「政治駅」「不可解な路線」の謎…。誕生から拡大期を経て、リニア中央新幹線まで、「政治」と「地形」に着目しながら現代もつづく新幹線の歴史を路線ごとに書き尽くした決定版。

目次 : 第1部 新幹線の誕生(新幹線計画の原点/ 東海道新幹線/ 山陽新幹線)/ 第2部 拡大する新幹線路線(新幹線と列島改造/ 東北新幹線/ 上越新幹線)/ 第3部 凍結された計画の復活(国鉄民営化と新幹線/ 北陸新幹線/ 九州新幹線・西九州新幹線/ 北海道新幹線/ ミニ新幹線とリニア新幹線)

【著者紹介】
竹内正浩 : 地図や鉄道、近現代史をライフワークに取材・執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    鉄道路線は地形と政治に左右されるとは知っていたが、新幹線計画では政治の影が一段と強い。東海道新幹線は東京五輪という政治が決めたスケジュール最優先で建設が進められ、整備新幹線は日本列島改造論の政治的目玉とされた。岐阜羽島駅と浦佐駅設置を望んでいた国鉄も、大野伴睦や田中角栄ら地元の大物政治家に駅誘致の功を譲って反対論を抑えるしたたかさだ。新駅誘致や名称を巡って泥沼の陳情合戦に発展し、国鉄総裁すら苦慮したとは知らなかった。リニア新幹線建設でJR東海と静岡県知事が大揉めしている現状は、この手の話に必然の風物詩か。

  • まーくん

    著者は60年前に誕生した新幹線の「成功体験」いまだ嬉々として語るのは気恥ずかしい。本書は、新幹線の成功体験に酔いしれたり、苦労話を噛みしめたりする本ではなく、いかに試行錯誤を重ねてきたかを詳細に記述したと言う。新幹線の歴史を振り返ると、輸送量逼迫解決策としての東海道・山陽新幹線の建設と、その予想を超える成功を見て地方発展の先行投資としてのその後の新幹線建設に分けられる。後者を後押ししたのが、田中角栄が打ち上げた国土開発構想であった。これら新幹線ルートが如何に策定されていったかを詳細なルート案を地図に示し⇒

  • 六点

    「新幹線は魔法の杖」と評したのは故宮脇俊三氏であったか。東京ー新大阪間が開通するやいなや、東海道線の逼迫を解消するどころか、新たなる人流を生み出した。それを目にした地方の現実に打ちのめされている政治家にしてみれば、まさに、魔法のように思えたと感じる。実際には人流の実態にあった程度の需要しか来ることはないし、入り込み人数が急激に増えることはない。金沢の成功?あれはもともと金沢が持ってるポテンシャルの高さだと思う。

  • skunk_c

    戦前の日本電気鉄道、弾丸列車構想から東海道・山陽新幹線への連続性については面白かった。基本的に新幹線が計画時のルートがどんなものであり、それが採算性、自治体とか政治家の動きでどう変わったかを述べている。並行在来線の問題(特に過疎地における三セク化)は、時間がかかっても安上がりに旅行したい者からすると切実。一方車両などの技術的話は殆どないので、「路線全史」だろう。地図がたくさんあって良いのだが、不満に感じたのは現在の線路と計画ルートの表記が地図によってまちまちなこと。また、地図のない区間があるのも残念。

  • koji

    新幹線は、なぜその場所を通るのか、なぜその場所に駅を作ったのか。著者は、新幹線一つ一つ仔細に調べ上げ、(日本の複雑な)地質・地形とそれを乗り越える技術の粋、政治家の利権、(磯崎元国鉄総裁が「憂鬱な(交渉の)毎日だった」と述懐した)地元の住民のパワー・感情が、今の新幹線網を作ったことを炙り出します。そこにあるのは、東海道新幹線の成功体験が後年呪縛を呼び込んだ「現代日本の光と影の縮図」です。しかし私は、本書から寧ろ「日本人が誇るべき正確で安全な交通体系に心血を注いだ人々の誇り」を感じました。読み応え十分の労作

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