Product Details
ISBN 10 : 4306033961
Content Description
「暑くて寒い」学校に圧倒的に不足している「断熱」。断熱ワークショップから、建築のつくりかた、そしてエネルギー問題を学ぶ一冊。
気候変動が進んだいま、学校の教室は空調をつけても暑い、冬季は暖気が逃げていく「暑くて寒い」危機的環境下にある。背景には学校校舎の基本的性能、とりわけ断熱性能が著しく不足している現実がある。これは、学習環境だけではなく、今般、開放利用や、非常時の避難所などの地域利用にも深刻な影響を及ぼしうる事態である。
2025年から新築建築物の省エネ義務化が開始され、解決への一歩を踏み出した。それでも欧米アジアに比して基準が低く、いまだに断熱への認識の低さや、体感しないと伝わらない効能であることなど断熱化が遅れる要因は多々残っているようだ。いまや断熱改修じたいは決して高コストでない技術として確立しつつあり、建築の断熱性能は長寿命化にまちがいなく寄与する。
本書は断熱の仕組みや設計手法から効果、生徒がDIYで取り組めるワークショップのノウハウまで、問題を知り、いま何ができるかを読み解く一冊。そして、2050カーボンニュートラルの実現可能性がとりざたされる中、「子どもの環境」への意識から環境と共生する建築のあり方、エネルギー問題への取り組み、脱炭素社会への道筋を理解するもくろみとする。断熱を学び、理想的な学校環境をつくる「断熱学校」本である。
【著者紹介】
竹内昌義 : 神奈川県生まれ。一級建築士。エネルギーまちづくり社代表取締役。みかんぐみ共同代表。パッシブハウス・ジャパン理事(省エネ建築診断士)東北芸術工科大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科教授。専門は建築デザインとエネルギー。保育園、エコハウス、オフィス、商業施設の設計などに携わる。2001年より東北芸術工科大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科教授。2021年脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会委員、2025年長野県環境審議会地球温暖化対策専門委員会戦略アドバイザー、環境省脱炭素アドバイザー
内山章 : 一級建築士。省エネ建築診断士。スタジオA建築設計事務所代表取締役、エネルギーまちづくり社取締役、NPO法人南房総リパブリック理事、関東学院大学非常勤講師。高断熱高気密の高性能でデザイン性の高いエコハウスの開発・設計、既存建築の耐震・断熱性能向上や遵法性の改善などリノベーションやコンバージョンなどを行う。2016年より全国各地で断熱ワークショップを開催。地域コミュニティから自治体、学校など、幅広い対象のワークショップを展開している
前真之 : 広島県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授。学生時代より25年間以上、住宅の省エネルギーを研究。エコハウスの実現と普及のための要素技術と設計手法の開発に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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つきもと
読了日:2025/11/22
ryoma
読了日:2025/09/02
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