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「正史」はいかに書かれてきたか 中国の歴史書を読み解く

竹内康浩

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784469231830
ISBN 10 : 4469231835
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2002
Japan

Content Description

中国の歴史書はどのようにして成り立ち、書き継がれたものか。「春秋」「史記」に始まり、やがて数多くの「正史」を生んだ中国。その歴史叙述をめぐる問題を、具体的なエピソードを引きつつ説く。

【著者紹介】
竹内康浩 : 1961年、青森県弘前市生まれ。1984年、弘前大学人文学部(東洋史専攻)卒業。1990年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(東洋史専攻)単位取得退学。現在、北海道教育大学教育学部釧路校(東洋史)助教授。殷周青銅器及び『山海経』に関心を持ち、中国古代史を勉強中。また一方、歴史教育・歴史学習の意義について思索中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Toska

    いわゆる二十四史に先立ち、全ての史書の祖形たる『春秋』にも言及されているので理解が深まる。中国の正史が重んじてきたのは現実への鑑、もしくは反面教師としての歴史なのであって、最初から強烈な価値判断を含んでいる。そのこと自体の是非は問わない。ただ、正史は往々にして起きた出来事から学ぶのではなく、出来事の記録そのものを歪めようとする傾向があり、そこに最大の問題があった、と。この指摘は傾聴に値する。

  • ピオリーヌ

    2002年の刊。あとがきより、「歴史を記録することをめぐっての人間の(特に権力の)意識について、主に関心を寄せてこの本を書いた」とある。主に『春秋』『史記』『漢書』『三国志』の成立について述べた内容。他、歴代皇帝の以上出生譚を比較した内容が面白かった。劉邦は神秘的な出生が語られ、三国〜晋は現実路線、南北朝、北魏は再度神秘路線が復活し今後はこちらが主流になったと語られる。

  • ジュンジュン

    奇しくも、最近読んだ「戦国武将、虚像と実像」(呉座勇一)とコンセプトは同じ。歴史書は書かれた時代、立場によって制約を受けるのは当然だが、官選で編まれた「正史」はバイアスの度合いが強い。儒教的道徳での評価が事実の記録より優先され、王朝の正統化につながっていく。

  • さとうしん

    TLでしばらく前に正史の話題が出たので再読。『史記』『漢書』『三国志』『後漢書』が当初私撰の書であり、特に『史記』において、後代で言う稗史・野史的な要素を多分に含んでいることを思うと、正史と稗史・野史の区別に必要以上にこだわることは、史学史以外の文脈で果たしてどれほどの意味があるのかと思った。

  • サアベドラ

    二次史料はなにかしらのバイアスがかかっているので、書いてあることをそのまま鵜呑みにしてはいけません、という初歩的なことがつらつら書いてあるだけ。そんな歴史学の入門書に書いてあるようなこと力説されましても困ります。タイトルから中国の歴史叙述のスタイルや思想の変遷を考察するのかを期待したが、そこら辺は論証が甘く、あまり参考にならない。アマチュアならともかく、著者は歴史学の助教授(執筆当時)なのだから、もっとレベルの高い話をしてほしい。一般向けと割りきっても、ちょっと手を抜きすぎじゃないかな。

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