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ISBN 10 : 4779125383
Content Description
二十世紀が被った「運命」を、あるいはこの「時代」を生きた人びとがたどった運命を、文学や芸術をとおして検証する。「戦争」がもたらした影響を、思考の基礎に据えなおすことは現代に生きる者にとって不可欠の前提だ。戦争という暴力の世界的危機と、それへの抵抗である非暴力の可能性の問題を見つめなおす旅。
目次 : 序章 第一次大戦から百年/ 第1部 イタリアへの旅―『武器よさらば』紀行(戦間期または「長い週末」/ 「のちの読者」として/ 物語ることのむごさ/ カポレットの町で/ 物語の光源へ/ 蒼白の光景)/ 第2部 フランドルへの旅―失われた足跡を求めて(無名兵士の墓/ 息子の死/ ヴィミーの丘の亡霊兵士たち/ 二つの炬火/ オットー・ディックス紀行)/ 第3部 ルーマニアへの旅―『ルーマニア日記』と『処刑の森』紀行(五つの修道院/ ギメシュ渓谷/ エミネスク記念館にて)/ 終章 「生きる」思想が立ち上がるとき―沖縄から
【著者紹介】
立野正裕 : 1947年福岡県生まれ。明治大学文学部名誉教授。岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。明治大学大学院文学研究科修士課程修了。その後、同大学文学部教員として英米文学と西洋文化史を研究。反戦の思想に立ち、今日の芸術と文学を非暴力探究の可能性という観点から考察している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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