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スペイン史10講 岩波新書

立石博高

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004318965
ISBN 10 : 4004318963
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

キリスト教勢力とイスラーム勢力とが対峙・共存した中世、「太陽の沈まぬ帝国」を築きあげた近世―ヨーロッパとアフリカ、地中海と大西洋という四つの世界が出会う場として、独特な歩みを刻してきたスペイン。芸術・文化・宗教や、多様な地域性に由来する複合的国家形成にも着目して、個性あふれるその通史を描く。

目次 : 第1講 「スペイン」の歴史の始まり 黎明期〜4世紀/ 第2講 西ゴート王国からアンダルスへ 5世紀〜15世紀/ 第3講 多様性のなかの中世世界 8世紀〜15世紀後半/ 第4講 カトリック両王の統治からスペイン君主国へ 15世紀末〜16世紀/ 第5講 スペイン君主国の衰退 17世紀/ 第6講 カトリック的啓蒙から旧体制の危機へ 18世紀〜19世紀初頭/ 第7講 革命と反革命の時代 19世紀前半〜1870年代/ 第8講 王政復古体制からスペイン内戦まで 1870年代〜1930年代/ 第9講 フランコの独裁体制 1939年〜1975年/ 第10講 民主化の進展と自治州国家体制 1970年代〜現在

【著者紹介】
立石博高 : 1951年、神奈川県生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。同志社大学助教授、東京外国語大学教授、東京外国語大学長をへて、現在、東京外国語大学名誉教授。専攻―スペイン近世・近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の複雑な経緯を持つスペインの歴史。イベリア半島はアフリカとヨーロッパ、大西洋と地中海の四ツ辻、出会いの場。711年イスラム教が半島をほぼ支配してアンダルス時代となる。1492年カトリックのグラナダ入城でレコンキスタ完了とコロンブスのアメリカ上陸が大きな節目。マドリードがフェリペ2世に選ばれたのは歴史的経緯から離れていたからこそ。太陽の沈まね国に翳りが見えた16世紀末からムリーリョ、ベラスケス、セルバンテスなど黄金世紀と呼ばれたのは興味深い。現代の自治州国家体制までの政治史。

  • アキ

    読了し読書メーターに登録しようとしてはじめて再読本と気づいた。歴史学者らしい客観的な史実に基づくスペイン史でした。紀元前から現代まで俯瞰して、今後の課題を提示して終えています。ローマに対する先住民の抵抗、中世のレコンキスタによる国土回復、ナポレオンに対する独立戦争、1936年からのスペイン内戦、フランコ独裁政権下での反体制派への弾圧と処刑、「侵略に対する独立精神はスペイン歴史を貫く柱」とは1850年から67年に編纂されたスペイン全史の叙述にある言葉。それにカタルーニャやバスクなどの自治州国家体制が特異的。

  • skunk_c

    「10講」シリーズのスペイン版で、コンパクトな通史になっている。先史時代からコロナ禍までの、地域的多様性と強固なカトリック国としてのベースを押さえながら、特に近現代史はその政治的変化を割合詳細に説明してあり、ヨーロッパの中での「立ち位置」もよく分かる内容。また、ゴヤやピカソといった偉大な画家達の業績と歴史の関連付け(特にゴヤに関しては面白かった)も興味深かった(カラーの口絵がほしかった)。一方音楽については殆ど記述なし。特に代表的な大衆音楽・舞踏であるフラメンコについて全く触れられていなかったのは残念。

  • まえぞう

    10講歴史シリーズの6冊目は、ヨーロッパに戻ってスペインです。フランコという人はやはり難しい人で、ドイツやイタリアとは違って、キリがついていない感がつきまとって理解を妨げます。一方で、ここに来てよくニュースになるカタルーニャやバスクの件は、スペインとして一体化していることの不思議を感じます。

  • まえぞう

    再読しましたが、やはり英仏と比べてわかりにくいですね。一つの要因はイスラム勢力におおわれていた時期があり、それを追い出す戦いがあったことです。それとハプスブルグやブルボンから王様がやってきたりもあります。フランコもヒトラーやムッソリーとは違って複雑さを感じました。

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