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人生、成り行き 談志一代記

立川談志

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101343358
ISBN 10 : 4101343357
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

この時、あたしは〈芸〉に開眼した。本人の語りで辿る破天荒極まりない半生。

「百年に一人の逸材」と賞される現代落語界の至宝は、挿話と騒動の多彩さもまた国宝級である。戦時中の少年時代から小生意気な前座・二つ目時代、真打昇進のごたごた、鳴り物入りの政界進出、落語協会脱会と立川流創設の裏話、そして芸談と私生活まで。立川流顧問の吉川潮に初めて語り尽した、半生と言い遺しておきたいこと。

Content Description

立川談志。そのセンスと頭脳で落語に革命を起こし、優れた弟子を世に送り出した、まさに至宝である。五代目柳家小さんへ入門、寄席・テレビで人気を得、時代の寵児となる。政治の季節を過ごし、芸に開眼。落語協会分裂騒動ののち、自ら落語立川流を創設する―。談志が、全幅の信頼を寄せる作家・吉川潮に、波乱万丈の人生を語り尽くした。弟子代表・志の輔との対談も収録。

目次 : 第1回 落語少年、柳家小さんに入門する/ 第2回 “理不尽な世界”の前座修業/ 第3回 二つ目小ゑん、キャバレーを席捲す/ 第4回 結婚、そして先を越された真打昇進/ 第5回 だから政治家になってみた/ 第6回 選挙くせものこわいもの/ 第7回 この時、芸に“開眼”した/ 第8回 落語協会分裂、立川流創設へ/ 第9回 談志落語を自己分析すれば/ 第10回 落語家という人生―ゲスト/立川志の輔

【著者紹介】
立川談志 : 1936(昭和11)年、東京生れ。’52年、16歳で柳家小さんに入門。前座名は「小よし」。18歳で二つ目に昇進し、「小ゑん」に。’63年、27歳で真打となり、五代目立川談志を襲名する。’83年、真打制度などをめぐり落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設して、家元となる。落語界の至宝として名高く、多くの優れた弟子を育てたことでも知られている

吉川潮 : 1948(昭和23)年、茨城県生れ。ルポライターのかたわら、放送作家として活躍。根っからの「笑い」好きで、’79年に演芸評論家として執筆を始める。’97(平成9)年に『江戸前の男―春風亭柳朝一代記』で新田次郎文学賞、2005年『流行歌―西條八十物語』で尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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立川談志師匠と吉川潮氏との対談形式の本で...

投稿日:2021/07/24 (土)

立川談志師匠と吉川潮氏との対談形式の本です。幼少から晩年までの様々なエピソードを通じて人となりや落語に対する思いを知ることができます。CDやDVDで聴いたり見たりする談志師匠の落語がより一層感慨深くなると思います。

タラ さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    談志が全幅の信頼を寄せていた演芸評論家・吉川潮が聞き上手だから、談志の本音・本質がスルスルと出てくる”談志一代記”となっていた。出色は、沖縄開発庁の政務次官を36日でクビになったくだり。2度目の選挙で参議院議員に当選するも、沖縄視察の際に”二日酔い記者会見”でその職を棒に振った。しかし、この経験があったがために落語に”開眼”。「演者の人間性を丸ごとさらけ出す。これこそが現代の”芸”」だと言う。『談志ひとり会』の復刻盤DVDを、無性に見たくなってしまった。→ つづく

  • うりぼう

    なんで対談を読むのにこんなに時間がかかったのだろう。生活のペースが落ち着いていないにしても、不思議。進ませない何かが、ここにある。自分と対極にある知性と狂気への羨望か。切れすぎるのも、感度が良すぎるのも、生きるが大変なのだろう。ご本人が言うように「落語」という場があったから良かった。独特の語尾「…ですナ」「…でね」「…かと」など、家元の正論をいう時の斜に構えた感じ、シャイなイメージが浮き上がる。第4回だけが、妙に素な感じで、私は一番好きなところ。志の輔を含めた対談は、彼の認識を改めさせる。家元、お元気で。

  • kinupon

    談志師匠の生きざまですね。対談形式ですが、若かりし頃の話が面白いですね。

  • MURAMASA

    立川流に興味を持ったのは、その昔コミックモーニングで連載していた立川志加吾の『風とマンダラ』がきっかけです。『赤めだか』や『雨ん中の、らくだ』など立川流の落語家によるエッセイなども読んで、彼らの中に大きな存在としてある「家元」立川談志という人物に対する興味はどんどん大きくなりました。静山社の「談志の落語」シリーズも読んではいるのですが、本書は立川談志が自身の半生を聞き語りの形で著したもの、その為人は作品を読む助けにもなるだろうというくらいの気持ちで読み始めましたが、そんなスケベ心は忘れたように 続

  • ぺぱごじら

    落語の大ファンではないから、芸がどうとかは余りよく分かりません。落語は好きですが、関西出ですからベースは上方落語です。ぼくにとって『立川談志』という方は、時々出てきてチョロッと正論を喋ったり、逆に無茶苦茶を言ったりする面白いおじさんでした。世の中に一人は居て良いけど二人は要らないし、近所に住んで欲しい人でもない(笑)。そんなぼくが敢えてこのおじさんの功罪を挙げるなら、お蔭で落語が『伝統芸能』に堕することなく楽しめる『芸』であり続けてくれたことと、この方の猿真似をする薄い芸人が後を絶たないこと(苦笑)。

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