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夏日狂想

窪美澄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103259268
ISBN 10 : 4103259264
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
窪美澄 ,  

Content Description

私は「男たちの夢」であるよりも、「書く女」になりたかった。自分らしい居場所を見つけるために必要だった、かくも長く激しい旅路。激動の現代史を背景に、満身創痍になりながらも懸命に生き抜いた「書く女」の生涯を描き切る著者最高傑作!

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 旅するランナー

    中原中也、小林秀雄と三角関係があった長谷川泰子をモデルにしているようです。明治大正昭和という時代に、女性による自立、女性のための自由、女性としての自我を目指し貫き通す。戦いと女の顔。社会との戦い、そして戦争そのものからも生き残り、凛として生きる女の顔が美しい。中原中也の詩と死を引用しつつ、女性の涙ぐましいたくましさを描き切っています。

  • starbro

    窪 美澄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。直木三十五賞受賞後第一作は、大正〜昭和の激動の時代を、女優&文筆家として恋に仕事に自由に生きた女性の半生記でした。現代に通ずる魅力的な女性像、読み応えがあります。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000716.000047877.html

  • パトラッシュ

    ギリシア神話の文芸の女神ムーサを日本で探すなら、中原中也と小林秀雄に愛された長谷川泰子はその筆頭だろう。恋愛だけでなく相手の男を文学の高みに上らせ、自らも女優や文筆で表現者たらんとした。こうした道を女が進むのが困難な時代に意志を貫こうとすると、愛した男とすらぶつかって別れを繰り返すのは必然だった。林芙美子とも知り合い、坂口安吾の事実上の妻となるドラマをも加えて、数々の作品誕生を裏から支えた姿はまさに創造の女神だった。自分は文学者として名は残せなかったが、愛した作家こそ彼女の生んだ文学上の傑作となったのだ。

  • いつでも母さん

    【辛口御免】書きたい、書きたい・・と『書く女』になった訳ではなかったような。目指したのは女優。傍にいたのは書く男たち。恋多き女なのか?偉大な詩人を棄てた女だったのか?出来るのは書くこと。時代という壁は女を閉じ込める。どこにあるのか見えない世間も女には厳しい―窪美澄が描く実在の女性をモデルにした女の一生。私が読みたい窪美澄ではなかった…かな。次に期待したい。

  • のぶ

    窪さんには珍しい女性の一代記だった。主人公は本作では野中礼子の名前で出ているが、長谷川泰子という人物がモデルのようです。明治に生まれ、複数の著名な文化人や文学者との恋愛や交遊関係を持ち、大正、昭和と生きてきた人物。礼子は最初、女優を目指したが何かを表現したいという欲望は、いつしか文章に向かった。その過程が平坦だったとは到底言えないが、女は男たちのように芸術に関わってはいけないのだろうかという疑問を持ち続け、常に前を向き自分を変えようと努力する。激動の時代を強く生きた人物像に強く共感を覚えた。

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