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短歌と俳句の五十番勝負 新潮文庫

穂村弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101040417
ISBN 10 : 4101040419
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

谷川俊太郎さんをはじめ、又吉直樹さん、壇蜜さんなど有名人から一般人まで、様々な職業の人たちからのお題に人気の歌人と俳人が真剣勝負。 


【著者紹介】
穂村弘 : 歌人。1962(昭和37)年、北海道札幌市生れ。’90年に歌集『シンジケート』でデビュー。『短歌の友人』で伊藤整文学賞、『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。歌集、エッセイ集以外にも、詩集、対談集、評論集、絵本、翻訳など著書多数

堀本裕樹 : 俳人。1974(昭和49)年、和歌山県生れ。國學院大學卒。俳句結社「蒼海」主宰。句集『熊野曼陀羅』で第36回俳人協会新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かふ

    俵万智世代の革命児・歌人の穂村弘と「東京マッハ」や又吉のコラボで人気の俳人堀本裕樹が、有名人から普通の人までの題詠五十番で、勝負する。穂村弘は幻想系、堀本裕樹は俳句のリアリズムかな(季語を入れるからか?)中には逆転している勝負もあるが、これは面白い読み物だった。短歌は文字数が多くなるので、物語的に自由に作れる。反面、俳句は限られた文字数の中で言わねばならない。そのとき季語の役割が輝いてくる。堀本裕樹はほんと俳句が上手い人だと思う。

  • ちぇけら

    「ウイルスはこれでイチコロ」かなちゃんのファンタグレープ味の唾飲む。なんて、又吉からのお題「唾」でよんでみた。短歌と俳句という「異種格闘技」がぶつかりあうと、たった14音の違いが、これほどまでに異なる趣をもつのだとあらためて感じる。それは決して音数によることばの圧縮濃度が異なるからではない。音律をもったことばが表出するまでにとおったフィルターが異なるからだ。個性や生育環境の差以上に、短歌と俳句という「フィルター」の差を感じた。なんて言ってますけど純粋に楽しかった…!短歌も俳句も大好きです。題詠たのしそう!

  • さとみん

    それぞれのお題に対して真っ向から取り組むか、それともちょっと捻るかという姿勢の違いと、短歌と俳句の表現の違いが合わさって楽しい五十番勝負。巻末のイベントに参加したつもりで私も票を投じてみる。「唾」は俳句、「挿入」も俳句(お題に対する俳句の捻り方がとても好き!)、「舞台」は短歌、「安普請」は俳句、「ぴょんぴょん」も俳句。イベントで取り上げられなかったお題で好きなところだと「信じられない」「適性」「瀬戸内海」はどれも短歌。これは何人か集まって、好きなお題のどちらが好きか語り合うのも好みが分かって楽しそうだ。

  • チェアー

    穂村さんの「詩歌においては経験が常に力になるとは限らない。知らないから詠える、知ったら詠えない、ということがあるのだ」という言葉は名言。 絵師が、ほとんど見たことがない虎や象を描いていたことを思い出す。 巻末の2人の対談は興味深かった。特に穂村さんの「異化する」というスタイル(と言ってもいいのか)が興味深い。美しい、不思議だ、と直接言わず、二つくらいねじ曲がって(二つ隣のパラレルワールド)表現するし、そう見えてしまう(見てしまう)ということだ。 好きな作品を書き出していたら、短歌の方が多かった。

  • Koji Harasawa

    面白かった。歌集も句集も読んでいないが、穂村さんの対談ばかりを読んでいる。そして今回は短歌とエッセイ。俳句とエッセイ。これは面白いわけだ。詠み人の背景がエッセイで語られる。がぜん歌も句も深みが増す。そして対談がやっぱり、面白かった。

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