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アゲもん 破天荒ポテトチップ職人・岩井清吉物語

稲田豊史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041143681
ISBN 10 : 4041143683
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

本書は、60年にわたってポテトチップスを作り続ける小さなポテトチップスメーカー、菊水堂の創業者・岩井清吉の評伝だが、1930年に生を受け、15歳で終戦を経験し、19歳で上京して裸一貫から商売をスタートさせた清吉の商売のありよう、社会との関わりようを追うことは、戦後の日本社会を追うことにも等しい。

ただ、それは単なる昭和懐古、ノスタルジーではない。

令和に生きる私たちは、あらゆる企業間競争において、「規模こそ正義」の洗礼を受けてきた。規模はスケールメリットを生み、物の値段を安くし、効率化を促進し、経済を発展させた。結果、小さな存在は小さな存在のままでは存続できなくなった。小は大に呑み込まれ、その大も、より大きな大に呑み込まれる。資本主義の行き着いた先だ。
 
しかし、小さな存在が小さな存在のまま存続する方法があるということを、岩井清吉は生涯をかけて証明した。圧倒的敗戦から経済大国に成り上がったものの、そこから再び脱落しつつある現在の日本で、清吉の生き様に視線を向けることには、何かしらの意味を見いだせるものと信じる。

地を這う蟻の目から見た、日本人の国民食たるポテトチップスの誕生譚。手触り感のある戦後大衆史。正史に綴られざる口伝の秘話。そして、ひとりの破天荒極まりない菓子職人の物語に、しばしお付き合いいただきたい。

(序章「蟻の目」より)

【著者紹介】
稲田豊史 : 1974年愛知県生まれ。ライター、コラムニスト、編集者。横浜国立大学経済学部卒業後、映画配給会社、出版社を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • fwhd8325

    いまだ、菊水堂のポテトチップスは食べたことがありませんが、その歴史を読んでいると、確かにこどもの頃のポテトチップスは量り売りだったような記憶があります。そこに登場したのが湖池屋でした。それは、とても衝撃だったのですが、さらにカルビーが乗り込んできて、市場が拡大していった。時代が求めるものは変遷し、菊水堂のような変わらないことが求められる時代になったと言うことなのでしょうか。

  • tetsubun1000mg

    ポテトチップ職人のノンフィクションというので、湖池屋の創業のストーリーを想像していた。 菊水堂という瓦せんべいの会社からスタートという事は驚き。 今はカルビーが圧倒的で湖池屋が2番手程度の知識しか無かった。 岩井清吉氏が創業した菊水堂のポテトチップが「マツコの知らない世界」での試食でマツコが大絶賛したことでブレークしたらしい。 ネットで調べたら予約注文受付中となっていた。 昔ながらの製法と自然塩を使って、昔ながらのジャガイモの味が評判だという。 市販のチップスとは違い賞味期限が2週間という事にもびっくり。

  • ターコ

    自分も零細企業の経営者の端くれなので共感するところが多かった。そして学ぶことも多かった。 早すぎてうまくいかなかったようだが、1996年にネット通販を取り入れたのには驚いた。 先見の目があったのですね! 時代が大量生産大量消費から変わりつつあることと、ネット通販の普及で、菊水堂さんのような企業にこそ商機があるのかもしれない。 ポテトチップス取り寄せて食べてみました。 クセになります。美味しいです♪

  • ころみ

    大して破天荒でもない。語り口も教科書みたいで合わなかった。読んだ後にポテトチップス見かけて、嬉しくなって購入したけど美味しかった!

  • Humbaba

    自分たちが何を目的としているのかを明確にする。それはとても大切なことである。ただし、その目的が正しく、かつそれをまっとうに追及していたとしてもうまくいくケースばかりではない。また、仮に一時うまくいったとしてもそのような良い状態が続くという保証もなく、すぐに苦しい時代が訪れる。そのような状況を乗り切るためには変えるべきところを変える新しいものを取り入れる心も大切である。

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