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国際開発レジームの変容と新興国の台頭

稲田十一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784798919614
ISBN 10 : 4798919616
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国際開発の最前線を捉える重要な視座!米トランプ新政権による国際開発庁(USAID)解体など欧米主導の国際開発に陰りがみえる今日、新興国の台頭は著しく、中国などが欧米に代わりプレゼンスを高めている。まさに、国際開発は大きな転換期を迎えている。本書は、台頭する新興国の諸事例から、地球規模の国際開発レジーム全体の変容と、それが途上国の国内ガバナンスに与える影響を浮かび上がらせる。グローカルな国際開発レジームのダイナミズムを捉えた時宣を得た研究!

目次 : 序章 国際開発レジームの変容―分析枠組み・視角/ 第1部 国際開発レジームの変容の諸相(伝統的ドナーの影響力の低下と新興国の台頭/ 貧困削減パラダイムの動揺―複合危機とDAC/ODAレジームの変容/ 中国の国際レジーム戦略―国際開発援助分野での「グローバル開発イニシアティブ」の提唱/ 新興ドナーと国際開発レジーム―湾岸ドナーは多国間援助にいかに関わるのか/ 変わりゆく南南協力―アフリカにおけるグローバルサウス主導の三角協力イニシアティブ)/ 第2部 ナショナル・ガバナンスとの連動の事例研究(OCED/DACのパートナーシップ体制の変容―ウガンダにおける援助協調の事例分析から/ 中国による被援助国の開発過程への影響―カンボジアとアンゴラの比較分析/ アフリカにおける中国の開発アプローチ―ケニアの標準軌鉄道(SGR)のケーススタディ)

【著者紹介】
稲田十一 : 専修大学経済学部教授。1980年東京大学教養学部国際関係論卒、同大学院社会学研究科国際学修士、同大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。野村総合研究所、日本国際問題研究所、山梨大学、ハーバード大学国際問題センター、世界銀行政策調査局および業務政策局、等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • とある本棚

    中国と新興ドナー(湾岸産油国や先発アセアン)の近年の国際開発分野での活動に迫ったニッチな一冊。レジーム論の議論を援用しつつも、同時代的で現在進行中の事柄も多いことから、分析というよりは近年の動向の整理に重点が置かれている。近年のグローバルノースの国際開発はパリ宣言等にも関わらず国益が前面にでがちな一方、新興ドナーは国益重視の二国間園援助と普遍的な多国間援助をうまく使い分けている。後者の最たる例である中国の「グローバル開発イニシアティブ」は国連とも連携し正統性を高めており、今後更に注視していく必要がある。

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