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聖遺物崇敬の心性史 西洋中世の聖性と造形

秋山聰

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062584418
ISBN 10 : 4062584417
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
秋山聰 ,  

Content Description

聖人の遺体や遺骨、生前身にまとったもの=聖遺物は、病気やけがを治し、現世の罪を清め天国へと至らしめるとされた。聖遺物の持つ聖性が造形となり、芸術へと昇華していく過程を追う。〈受賞情報〉サントリー学芸賞社会・風俗部門(第31回)

【著者紹介】
秋山聰 : 1962年、神戸市に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。哲学博士(フライブルク大学)。電気通信大学、東京学芸大学を経て、東京大学大学院准教授。専攻は西洋美術史。主な著書に『デューラーと名声』(中央公論美術出版、第七回地中海学会ヘレンド賞/第二回日本学術振興会賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • マウリツィウス

    いわゆる聖ロンギノスの槍やカリスを初めとした聖遺物はプロテスタントからは偶像視され破壊される。問題点は物質主義との共鳴性だろう。福音=記述された古典文法より逸脱する史実は三博士の存在の神聖視を含め本質的には旧約聖書においても否定されるべき事実誤認証拠であり新約聖書の再現とは聖人の祭祀に求められない根拠がルターを駆り立てた。結果互いの書物を焼却し貴重な文明遺産を犠牲にする悲劇へと発展。哀しみの根源の答は「見ずに信じるものの幸福」、彼はそれすらも予見していた。教会史は逆転し新約を原点から双方共歩み始めていく。

  • Meroe

    聖遺物=聖人のからだやそれに触れたものの切れ端など。その力と権威、中身と容器の転倒した関係、展示と贖宥と巡礼。見た目にはかけらでしかない聖遺物の力や真正さを、どのようにして表そうとしたかが、「芸術」以前の西洋でのかたちと表現のありかたに大きく関わっている。「存在していてもおかしくないと思われる聖遺物は、そのほとんどが存在したことになっていったと言っても過言ではないようだ」!

  • プー

    秋山先生の講演を聞く機会があり、とても面白かったので本を購入。聖遺物と容器との共謀関係がとても面白かった。

  • 陽香

    20090610

  • ととむ

    聖遺物って只の死体だよなあ。それを有り難く容器に入れて飾るとか考えると結構グロい。まあ仏舎利も一緒だけど。街にきた聖者を逃さない為に暗殺しようとするとか色々本末が転倒してて楽しい。死んだ後も盗掘されたり聖者もたいへんだな。

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