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灼熱 Php文芸文庫

秋吉理香子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569902289
ISBN 10 : 4569902286
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

医者の英雄と一見、幸せな結婚生活を送る絵里は本当の名前を咲花子といい、英雄が元夫を殺した証拠を探していた。一年半前、咲花子は刑事から当時の夫が転落死したことを知らされる。しかし夫殺しの容疑者だった英雄の不起訴が確定。彼女は真相を探るべく、顔と名前を変えて英雄に近づいた―復讐のために、人はどこまで非情になることができるのか?一人の女の情念を描いたサスペンス・ミステリ!

【著者紹介】
秋吉理香子 : 早稲田大学第一文学部卒。ロヨラ・メリマウント大学院にて、映画・TV製作修士号取得。2008年、「雪の花」で第3回Yahoo!JAPAN文学賞を受賞。09年、受賞作を含む短編集『雪の花』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アッシュ姉

    たった一人の大切な家族である夫が殺された。容疑者として逮捕された男は不起訴で釈放。怒りに震える妻は復讐のため、顔と名前を変えて夫を殺した男の妻になり、犯人である証拠を突き止めようとする。リアリティに欠けたが、展開が早くて一気読み。タイトルや装丁からぴりっとひりっとする感じを求めてしまったので、秋吉さんにしてはいまひとつか。

  • 坂城 弥生

    復讐のため今の夫に近づいた女性。なんとか彼の犯罪の証拠を掴もうとするが…

  • mr.lupin

    秋吉理香子さんの著書、三冊目を読了。顔を変え、名前を変え、私は「夫を殺した男」の妻になった。ある意味ベタな設定だなと思っていたが、いざ読み出してみるとなかなかと面白く、メッチャ楽しむ事ができた。それこそ、二時間ドラマにでもすると良い感じなのかな。またラストもまさかの意外な展開になり、少し儚さが残ったりして印象的だった。秋吉さんの他の作品もまた手に取ってみたい。⭐⭐⭐⭐⭐

  • Kazuko Ohta

    帯の「一気読み必至」はホント。同著者の作品の中ではあまり好きだと思えなかったにもかかわらず、どうなるのかが読めなくて途中で止まれませんでした。自分の夫を殺したとおぼしき男に復讐するために、顔を変えてまで近づいて結婚する。でも相手の男はどうやらそれに気づいているらしい。怖っ。しかしその後は意外な展開。意外すぎてしばし目が点になりました。「ほおっ」というよりは「そんなん、あり!?」の気持ちのほうが本作に関しては強い。いつもの、かなりどんよりさせられる嫌ミスのほうが好きかもしれません。って、性格が悪いか(笑)。

  • mayu

    久しぶりの秋吉さん。帯の「顔を変え、名前を変え、私は夫を殺した男の妻になった」という一文が衝撃的。最愛の夫を亡くした咲花子は別人になり変わり、夫を殺した容疑者の英雄と結婚する。終始ザラザラした不穏さが漂う。亡くなってから知る夫の行動や、英雄への疑い、先が気になる展開にラストにかけて一気読みだった。そして読後に残ったのは苦々しく、切ないやるせない気持ちだった。復讐にすべてを捧げた咲花子が辿り着いた結末に彼女はこのあとどう生きていくのだろうかと考えずにはいられなかった。

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