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降りられない船 セウォル号沈没事故から見た韓国社会

禹ル熏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784904855263
ISBN 10 : 4904855264
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 大韓民国という船、誰がオールを漕いでいるのか(俺たちは幽霊船に乗ったのさ/ 最初から乗らないというのは不可能だったのか/ 再び戻ってきた巨大なガレー船)/ 第2章 ガチョウの夢(二〇一四年四月十五日、セウォル号/ 悲しい通話/ 船長−船主−企業−政府/ 国はなぜ、船のなかに残っていた人を誰も助けられなかったのか)/ 第3章 幽霊船が漂泊する国(飛行機に乗るか、船に乗るか/ 私たちはみなぼんくらだった、ほぼ全員が/ 三十五万ウォンという金/ なぜ私たちは、日本の中古船に乗ることになったのか/ 船をどうするつもりなのか)/ 第4章 花のような魂たちへ捧げたい未来(経済的な差別、民営化、そして公共性/ 準公営化と公営化、沿岸旅客の解決策のために/ 便乗しようとする人びと「惨事便乗型資本主義」/ セウォル号メモリアル、忘れないために)

【著者紹介】
ウソックン : 1968年ソウル生まれ。1990年延世大学経済学科卒業。1996年フランスパリ第10大学生態経済学博士。現代環境研究員、金融経済研究所研究委員を経て国際連合枠組条約の政策分科議長、技術移転分科理事を最後に公職から退いた。現在は韓国生態経済研究会の会員であり、「緑色評論」編集諮問委員、市民運動グループ「我らが夢見る国」の共同代表を務めている

古川綾子 : 千葉県千葉市生まれ。神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学校教育大学院韓国語教育科修了。第10回韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 星落秋風五丈原

    ソウルの一番広い路に続く広場で、行くと必ずセウォル号の署名をやっていました。あれは意地を張らずに救助を求めれば救えた命があった事故、人災だと思っています。

  • yyrn

    セウォル号の沈没事故の対処の仕方は日本人には理解できないことばかりだ。海洋警察を解体したり、オーナーへの追及も警察自身が腐乱死体の発見で幕引きを急いだり、なぜそんなことをするのか。それを知りたくて読んだが、船員や警察の対応を論じているのではなく、どちらかといえば制度について、なぜ欠陥だらけの船で運航していたのか、今後の沿岸旅客船の運航はどうあるべきかといったことを(時には感傷的になりながらも)真面目に論じている本だった。韓国の抱える問題の一端がうかがえたが、原発をやめない日本とどっちがマシか?ニッポンか

  • 謙信公

    セウォル号沈没事故を通しての韓国社会や政府への批判がほとんど。単純な自虐論ではなく、経済という論理的な立場から導き出した現実。何の問題もなく鹿児島〜沖縄を往来していた船が、なぜ韓国では悲劇の幽霊船になったのか?韓国社会は、事故が起こるたびにシステムも悪くなるという奇妙な状況に陥る。沈没船乗船の生徒と消防本部や海洋警察とのあきれたやり取り。乗客に経緯度聞いたってわかるか?GPS?アホか?ありえない会話だ。船長や船員がほとんど契約社員、船の改造も好き放題という会社の体質に問題アリ?いや、そういう社会なのかな?

  • にのなかち

    今年4月16日に起きた、修学旅行生を乗せたチェジュ島行きの船「セウォル号」沈没事故から、韓国の抱える構造的な問題を読み解く本。セウォル号はもともと日本での商業寿命の尽きた中古船を改造した船である。安全基準の問題、交通という公共性の高い領域が民間に委ねられることの弊害、そしてこの惨事で人々がパニックに陥っている間に、裏でどのような政治が行われているかを解説している。目をつぶりたい現実を前に、自分の頭で考えることをやめないことが、市民としての責任ではないかと思う。

  • takao

    ふむ

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