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ISBN 10 : 438942081X
Content Description
“百千の心をもったシェイクスピア”と呼ばれるほど、シェイクスピアの劇には多種多様な人物が描き出される。『お気に召すまま』の中の有名なせりふ―「全世界は一つの舞台だ。そしてすべての男や女は役者にすぎない。めいめい出があり、引っ込みがある」のように、人はそれぞれの人生で自分に割り当てられた役柄をこなして退場していく。このように円熟した人生観を語り得るシェイクスピアとは、いったいどんな時代に生き、どんな仕事をした人なのか。彼自身に残されたわずかばかりの資料と、彼が書いた多くの作品群をもとに、イギリスのエリザベス朝のこの偉大な劇作家の全体像を考えてみることは、きわめて興味あることだろう。何しろ、この四〇〇年の間、彼はいつも、その時々の人びとに同時代人のような親近感をもって受け入れられてきたのであるから。
目次 : 1 新世界へ向けて(生まれと育ちと時代)/ 2 劇作家への道のり(情熱と挑戦の習作期/ 飛躍から安定へ)/ 3 広大無辺の宇宙へ(新しい劇場、新しい活動/ 深まりいく人生)
【著者紹介】
福田陸太郎 : 1916(大正5)年石川県に生まれる。東京文理科大学英文科卒。共栄学園短期大学学長など歴任。東京教育大学名誉教授。2006年逝去
菊川倫子 : 1954(昭和29)年東京に生まれる。日本女子大学大学院修士課程修了。英文学専攻。現在、千葉経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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