Product Details
ISBN 10 : 4093867437
Content Description
私も、みんなと家族だったらよかった。
東京・目黒の家で暮らす小学5年生の奈保子の家族は、父親の不倫をきっかけに崩壊しつつあった。奈保子は祖母の死を機に、大阪にある父の実家にひとり預けられることになる。河原で出会った同じ年の少女・アサコが奈保子を連れて帰ったのは、血のつながらない4人の兄弟たちが住む、穴ぐらのような家だった。なかでも歳の離れた長男の鋭い眼光に、奈保子は心を奪われるが──。
痴呆が進んだ祖父の静けさと、灼熱の太陽を反射して光る大阪の川面が、冷え切った主人公の心を揺さぶる。人がはじめて対峙する「孤独」を丁寧に描いた、少女のひと夏の成長物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
池松壮亮さんと白石萌歌さんが、推薦コメントを寄せてくださいました!
「少女が全身で掴んだこの世界に出逢った記憶は、繊細で美しく、切なく温かく、いつまでも私の心に漂って失われることはない」――池松壮亮
「だれにだって、忘れられない夏がある。そのかけらのひとつひとつを、手のひらでぎゅっと握りしめながら、みな大人になってゆくのだと思う」――上白石萌歌
【著者紹介】
福田果歩 : 1990年生まれ、東京都出身。日本大学藝術学部映画学科脚本コース卒業。受賞歴に、22年の第四十八回城戸賞準入賞などがある。本書が初のオリジナル小説となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
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さちこ
読了日:2025/02/21
horihori【レビューがたまって追っつかない】
読了日:2025/04/02
真波
読了日:2025/06/22
つく
読了日:2025/03/23
らびぞう
読了日:2025/03/25
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