Books

21世紀の長期停滞論 日本の「実感なき景気回復」を探る 平凡社新書

福田慎一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582858631
ISBN 10 : 4582858635
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

21世紀型の長期停滞は、本来の実力より低いGDP水準に加え、「低インフレ」「低金利」状態が長期にわたって続くという特徴を持つ。日本では、アベノミクス以降、雇用関連など力強い経済指標は存在するが、賃金の上昇は限定的で、物価上昇の足取りも依然として重い。さらに、少子高齢化や財政赤字の拡大など懸念が増す一方である。日々高まる経済の現状への閉塞感から脱却するためにも、その原因を丁寧に検証し、根本的な解決策を探る。

目次 : 第1章 「長期停滞」という新たな時代へ/ 第2章 なぜ、長期停滞は起こったのか/ 第3章 日本の「実感なき景気回復」/ 第4章 長期停滞論からみた日本の景気/ 第5章 長期停滞下での経済政策/ 第6章 なぜ、構造改革は必要なのか/ 第7章 少子高齢化が進む日本の現状/ 第8章 イノベーションは日本を救うか/ 第9章 財政の持続可能性を問う/ 終章 「豊かな社会」を実現するために

【著者紹介】
福田慎一 : 1960年石川県金沢市生まれ。東京大学大学院経済学研究科教授。84年、東京大学経済学部経済学科卒業。イェール大学大学院(Ph.D.)などを経て現職。研究テーマはマクロ経済学、国際金融、金融(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO

    最近の新書の経済ものの本としては読みでがあった本です。かなり分析をしているもののエッセンスをまとめてくれた気がします。最後の参考文献を見ていただければわかります。やはり痛みを伴う構造改革でやっていかねばならないのでしょう。私自体は東京や大阪などへの集中化が消費者の可処分所得を減少させて消費自体を押し下げていると感じています。ITが進んでいるのでドイツなどのようにもう少し分散化を図っていくべきだと思います。

  • きいち

    経済の停滞の原因は、お金を使うべき人たちがこの先経済が成長しないだろうと悲観的に予測するから。悲観論という感情的な理由を冷静な経済学的分析のもと、再帰性という言葉を使わずに今の世の中の再帰性を説明する。◇必要なのは楽観的な未来予測。だからアベノミクスの強弁は正しいが、それだけでは事実に基づく悲観論を上回れない。◇でも、強力なリーダーシップは解ではないと思う。我々はすでに、それが長持ちしないことを知ってしまっている。それでは納得感が足りてない。遅かろうが、地道に細かく納得感を調達するほうが希望が持てるはず。

  • masabi

    【概要】長期停滞論を巡る説の対立、日本経済の見立てを整理する。【感想】アベノミクスの評価や実感なき好景気といった昨今の経済情勢をコンパクトにまとめている。長期停滞論と失われた20年を接続しているのが珍しく感じた。筆者は長期停滞からの脱出を可能とする立場でそのためには構造改革を必要と説く。具体的には少子高齢化の対策と財政再建だ。改革自体が実を結ぶよりも改革が断行されるとの期待が鍵になるのだが現状でそのような期待を抱かせるものがなく暗澹な気分にさせられる。

  • Francis

    著者は東京大学経済学部教授。21世紀に入って先進国では経済成長が長期にわたって停滞している原因を探り、日本における長期停滞の原因、そしてそれにともなう困難について考察し、対策を考える。新書サイズの本には収めきれない内容を分かりやすく書いている。世界・日本の経済を考える上で必読であると言っておきます。

  • 青雲空

    21世紀に入ってからの低迷の理由を、バブル頻発、高齢化、人口減、グローバルインバランス、所得格差などに求め、付け焼刃の財政金融政策による一時凌ぎを戒めている。 財政赤字という爆弾を抱えたまま団塊世代は東京五輪後、後期高齢者へ。筆者は「あきらめるのまだ早い」と後書きで書いているが、もう手遅れというのが、ビジネスエコノミストとして、30年間内外経済を分析してきた私の実感である。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items