Product Details
ISBN 10 : 4488478123
Content Description
深夜、男は本棚から一冊の探偵小説にそっと手をのばす。そこで彼はひとり書物のなかを出掛ける。走ったり、ひと休みしたり、時々は欠伸したりしながらも、この散歩をなかなか止めることができない。いい気になって歩き廻っていると、そのうち夜が白々と明けてくる。しかし、真犯人を捕まえるまでは、この「深夜の散歩」を途中でやめられないのだ――。
博雅の文学者にして探偵小説愛読家である三人が、海外の探偵小説を紹介する読書エッセイ。探偵小説を読む愉しさを軽やかに、時に衒学的に、余すことなく語り尽くす歴史的名著が、文庫初収録の連載回など増補のうえ完全版として甦る。
【著者紹介】
福永武彦 : 1918年福岡県生まれ。東京帝国大学卒。72年『死の島』が第4回日本文学大賞を受賞。ミステリに造詣が深い。79年没
中村真一郎 : 1918年東京府生まれ。東京帝国大学卒。小説を多数発表する一方、浩瀚な評論活動も展開する。89年『蛎崎波響の生涯』が第27回藤村記念歴程賞ならびに第41回読売文学賞を受賞。97年没
丸谷才一 : 1925年山形県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。68年「年の残り」で第59回芥川賞、74年『後鳥羽院』で第25回読売文学賞など数々の文学賞を受賞。2011年には文学的功績により文化勲章を受ける。12年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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KAZOO
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