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安達泰盛と鎌倉幕府 霜月騒動とその周辺

福島金治

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784896601961
ISBN 10 : 4896601963
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2006
Japan

Content Description

盛長・景盛・義景の安達家三代の軌跡をたどりながら、有力御家人層の信頼を一身に集めた泰盛が、弘安8年の霜月騒動によって、新興勢力である得宗被官の平頼綱に滅ぼされた生涯を明らかにする。

【著者紹介】
福島金治 : 1953年生まれ。九州大学大学院博士後期課程中退。神奈川県立金沢文庫主任学芸員をへて、現在、愛知学院大学文学部教授。専攻は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • その政策から信仰に至るまで地図等も用いて、安達氏に関する情報を集約した本。ただ日本語が若干あやしく、読みづらい箇所もある。鎌倉時代の他氏排斥はえげつないというか、やりすぎだよなあと改めてしみじみ。三代で滅びた源氏も含め、母方も父方も濃い親戚なのに他氏排斥を繰り返し、そのたび数百人から数千人が死んでたら、安定した政権なんか臨むべくもない。しかも元寇という外圧や地震も頻発して世情不安な折なのに。安達氏を滅亡に追いやった平禅門も操り人形としていた執権が長じた後、彼によって滅ぼされますしな…。鎌倉時代コワイヨー。

  • 刀剣乱舞の鬼丸ちゃん鍛刀のための触媒として再読。執権北条氏と彼等に仕える御内人を牽制し、元寇の後始末に奔走したものの北条氏の粛清によって滅んだ安達泰盛の生涯を追った本。蒙古襲来絵詞といえば前半のオラオラ元も高麗もぬっ殺すぞな鎌倉武士ヒャッハーが有名だけど、後半で恩賞のため鎌倉まできた竹崎季長に対して真摯に接し、彼の働きに見合った恩賞を与えたのが安達泰盛。鎌倉武士のリーダーとしての理想像を描いたもので、霜月騒動の後、竹崎季長が恩人の泰盛を供養したものという見方を教えてくれた本でもあります。

  • mongkeke_tarikh

    文永弘安の役関連の必読書の一つだろうと思われたため数年前に通読したものの、どうも内容が思い出せないと再読した次第だった。のだけども、再読したもののやはり情報内容を整理できていない故か、読んでも全然思い出せないと嘆息するばかりで、やはり関連先行研究、幕府や自社関係のそれとを見比べながら読むべきものかとこれまた嘆じる有様だった。しかしながら、これも近年見直されつつあるが、鎌倉幕府と言えば禅宗という図式は最早過去の事で、所謂旧仏教、特に仁和寺等の朝廷と関係が深かったり安達泰盛の祖父安達景盛が北条政子の要請で

  • 葉紗

    鎌倉時代の中盤・蒙古襲来において、絶大な権力を振るった若き執権北条時宗の片腕として活躍し、後に鎌倉幕府の覇権をかけた争い・霜月騒動で破れて自害した安達泰盛のお話。 泰盛の業績が片っ端から網羅されています。政治のみならず、宗教面や芸術面まで。しかも泰盛の祖先にまでさかのぼって語ってくれます。ちょっとそれは泰盛の業績とは違うんじゃないか(浅学ですのでわかりませんが)ということまで泰盛の業績にしてくれます。素晴らしい泰盛の本です。 安達泰盛のことが知りたければこの本を読むべきだと思います。

  • katashin86

    安達氏が、執権北条氏と幕府草創期からの有力御家人層の間に立つことによって有力になり、それゆえに「得宗専制」の邪魔として排除されるまでの流れがよくわかる。

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