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国家・教会・自由 増補版 スピノザとホッブズの旧約テクスト解釈を巡る対抗

福岡安都子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130311977
ISBN 10 : 4130311972
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代国家の始原へ。国家と宗教、個人の自由についてダイナミックな議論が交わされた17世紀オランダ。スピノザとホッブズの聖書解釈を介した対抗関係を比較分析し、近代の始原を浮き彫りにする。大幅増補の上、待望の復刊。

目次 : 旧約テクスト解釈を介して国家・教会・自由の基層へ/ 第1部 諸前提(公法学者フベルスに見る国家・教会・自由の基本構造/ オランダ17世紀における国家・教会・自由/ 『リヴァイアサン』第3部における神と主権者)/ 第2部 スピノザとホッブズ:旧約テクスト解釈を巡る対抗(序論/ 啓示の媒体/ 神の霊/ 聖書の権威)/ 総括と展望/ 補論 グロティウスの主権論と「対抗」の問題

【著者紹介】
福岡安都子 : 2000年東京大学法学部卒業。同年同大学法学・政治学研究科助手。2002〜2004年ロッテルダム大学客員研究員。2005年助手論文提出後、マックス・プランク・ヨーロッパ法史研究所客員研究員等。2011年より東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻准教授。法学博士(フランクフルト大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Defricheur

    宗教戦争の最中に国家、平和、自由の概念の基礎を築いた思想家であるスピノザの『神学・政治論』が、ホッブズ『リヴァイアサン』に影響を受けたことは知られているが、この二者を結ぶ共通のテクストである「旧約聖書」に即して丹念に読み解き、その対立点を明確にしている。その成果もさることながら、テクストをゆるがせにすることなく精確に理解しようと努める筆者の力量は圧巻である。彼女の描き出す聖書解釈を巡る徹底した論争から、法解釈を生業とする現代の法曹が得るものは多い。

  • ただの人間

    スピノザとホッブズを中心に、17世紀オランダの、「啓示の媒介者問題」に関するテクストを、同一作品の異言語版の対比も含め、丹念に読解して論者の意図を探ろうとする。(現代もなお普遍的なものがあるとはいいがたいが)引用に関するルールがあいまいだった当時の聖書引用のされ方が、よく言うと著者の位置を反映した、悪く言うと恣意的になされており興味深かった。なぜリヴァイアサン等であそこまで聖書に対する論及がなされていたのか、という主権者(国家)と教会の関係に関する当時の問題意識の由来についても丁寧に論述されている。

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