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生涯無子 日経プレミアシリーズ

福山絵里子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296118632
ISBN 10 : 4296118633
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan

Content Description

《「#生涯子供なし」‥なぜ日本は無子化・少子化のトップランナーとなったのか。SNS上で大きな反響を呼んだ特報を起点にその背景へ迫る。》

〇「生涯子供なし、日本突出 50歳の女性の27%」
経済協力開発機構(OECD)が発表したデータベースによれば、1970年に生まれた女性の50歳時点の無子率を比べると、日本は27%と先進国で最も高い。このことを報道した日本経済新聞の記事はSNS上で大きな反響を呼び、ハッシュタグ「#生涯無子」「#生涯子供なし」を添えてさまざまな声があふれ出した。この記事を起点に、日本で急速に進む未曽有の「無子化」「少子化」について多角的な視点から向き合う。

〇本書では、あまり知られていない足下の現実をわかりやすく提示するとともに、こうした状況が到来した複雑な社会背景、女性と子どもをとりまく歴史的経緯、さらに海外での「独身税」をはじめとした最新の議論などにも触れ、私たちが今後どのような社会を構築していくべきかを検討していく。

〇本書の特筆すべき点のひとつとして、「無子化」「少子化」を語る際にとりこぼされがちな個々人の視点を丁寧に汲み取ることも試みていることが挙げられる。
「マクロの数値から無子化の全体像をつかもうとすると、それだけでは語れない個々人の人生が思い浮かぶ。個々人の人生を追いかければ、その多様性故に全体像を語ることの意味について考え込んでしまう。」(「はじめに」より)
無子化を「問題」として扱うことも慎重に問い直しながら、「問題」として取り組むことをしなければ、子供を持たない人の増加の背景にある社会的な構造を見落とす可能性があると筆者は警鐘を鳴らす。

―日本の「無子化」は突出している。それはなぜ?
この先、日本は、女性の3〜4割、男性の4〜5割程度が生涯にわたって子供を持たない国になると推計されている。その時、日本社会はどうなるのか。人々の生活はどう変わるのだろうか。独自の視点で検討を試み、従来の類書とは立場を異にする。社会問題へ関心を抱く読者のほか、「無子」当事者の方にも手に取っていただきたい1冊。



【著者紹介】
福山絵里子 : 日本経済新聞編集局生活情報部記者。産業部、政治部、経済解説部などを経て現職。社会保障制度改革、少子化問題などを国・行政・企業側と生活者の両側面から取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    部分的な抜き出しをしようとも思ったが、当事者としての感想を書きたい。私は無子化の当事者だが、今後も非婚ゆえ、万が一、連れ子の女性との初婚はあるかもしれない。が、確率的にはかなり少ない。したがって、本書を読んだ当事者が行動を変えることは、私からすれば、無理だと思う。むしろ、20年前に戻れればいいが、それは不可逆的だから無理。無子化ならば、無親化である。親になれないわけだから、その経済力が低いのは自明である。ただ、昨日の南海トラフ地震で避難所に逃げている子連れのお父さんには同情する。自分だったら絶望する。

  • たまきら

    読みながら(なぜ、それぞれの選択を尊重できないのだろう?)と思う自分が頑固に突っ立っていました。古代ローマのエピソード、各国の支援制度。確かに「子供がいない」は国にとっては脅威かもしれません。でも国が口出したって変わらないと思います。これはすべて大いなるロシアンルーレットみたいなものですから。…近所に11人お子さんがいるご家族がいますけど、あれはあれで命中率の高いロシアンルーレットだなあ…。読み友さんの感想を読んで。

  • よっち

    なぜ日本は無子化・少子化のトップランナーとなったのか。SNS上で大きな反響を呼んだ日本経済新聞の特報を起点に様々な声があふれ出したその背景へ迫る1冊。日本に「無子化」「少子化」が到来した複雑な社会背景について、女性と子どもをとりまく歴史的経緯、さらに海外での「独身税」をはじめとした最新のデータや議論などにも触れていて、それらを読んでいくと総じて感じるのは安心感や余裕の欠如で、少子化対策というと多子家庭への援助に目が向きがちですが、その手前の未婚率改善に取り組まないことには何も始まらないような気がしました。

  • k sato

    「#生涯子供なし」。2023年1月のSNSにトレンド入りした投稿。積極的または何らかの事情で子を生涯もたない無子を語る。無子化と少子化はイコールではない。無子化が進んでも、女性が生涯に子を5人もつ社会であれば少子化ではない。20代が子を持たない理由として、絶望的な社会に子どもを送り出すことに責任を持てないことを挙げている。無子化の増加や出産数低下の複雑な理由を解していない日本政府に対して、重ねて興ざめする。国家の人口維持はそんなに大切か?どんな家族像を目指すのか?未婚の精子提供による人工授精を認めてほしい

  • ぐっち

    一口に少子化といっても、子を持たない理由はそれぞれ。それぞれの立場に目を向けながらその理由を整理していて、読みやすい。子供を持つ世代も含め、社会全体が将来にもっと希望を持てるようになるといいと思った。

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