Product Details
ISBN 10 : 4802134983
Content Description
針で昆虫標本のポージングをしていく技術「展足(てんそく)」。昆虫標本を作る際に行われる作業のひとつですが、実は日本人の展足への拘り・技術は独特の文化をかたち作っており世界的に見ても異質なものです。本書は、気鋭の標本作家・福井敬貴氏による、その芸術的な「展足技術」にフォーカスした世界初のヴィジュアルブックです。
グラビアページでは、ダーウィンのコレクションなども眠る大英自然史博物館の稀少な昆虫標本たちを、特別な許可を得てクリーニング・再展足を行い、現代に美しく蘇らせました。状態が悪かった標本が、展足技術によってドラスティックな変化を遂げて生まれ変わる。そんなビフォーアフターの数々を堪能することができます。
また、福井氏独自の展足技術を惜しげもなく紹介した技術解説ページのほか、昆虫研究者の小林一秀氏による「昆虫標本の歴史」についての解説も読み応えたっぷり。
グラフィックデザイナー佐藤 卓氏からいただいた帯コメント「展足は標本のデザインだ!」という言葉の通り、無数の針で昆虫の姿を描いていく作業はまさにアートであることを実感できる一冊です。
日英バイリンガル(コラムを除く)
【著者紹介】
福井敬貴 : 2017年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。2019年同大学院修士課程彫刻専攻修了。主に昆虫標本を用いた作品や虫をモチーフとした立体作品を制作する他、標本の制作依頼や展示会・書籍等への協力、3DCGモデルの造形・原型監修など分野を横断した活動を行っている
小林一秀 : 甲虫標本商花滝代表。2020年英国Nottingham Trent University,Animal Biology学科卒業。コガネムシ上科の新種の発表など、精力的に研究活動を行っている。専門学校で講師としても従事し、また昆虫に関する展示会やTV番組作成の協力等も行うなど、様々な活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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