Books

「分かち合い」の経済学

神野直彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004312390
ISBN 10 : 4004312396
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2010
Japan

Content Description

深刻な経済危機にある世界。この危機を克服するには、他者の痛みを社会全体で分かち合う、新しい経済システムの構築が必要だ。日本の産業構造や社会保障を検証し、誰もが人間らしく働き、生活できる社会を構想する。

【著者紹介】
神野直彦 : 1946年埼玉県生まれ。1981年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。大阪市立大学助教授、東京大学教授、関西学院大学教授などを経て、東京大学名誉教授、地方財政審議会会長。専攻は財政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • skunk_c

    2010年4月というからちょうど民主党連立政権ができる直前の本。著者は当時地方財政審議会会長を務めていた財政の専門家だが、内容は平易な言葉による新自由主義批判。読みやすいが内容は多岐にわたる上、鋭い指摘も多い。概ね北欧型財政が「分かち合い」の経済となるべき知識産業社会へのステップアップに最も適切な解ということだが、歴史や哲学への造詣も深く、なにより「人間」社会を第一に考える姿勢には大きな共感を覚えた。かつて同僚だった宇沢弘文教授に「ベバリッジとケインズの良いところを併せ持つ」と褒められたそうだが、納得だ。

  • coolflat

    新自由主義に対する徹底批判の書である。矛盾するはずの新自由主義と復古的右翼がなぜ親和するのか。なぜ新自由主義は独裁政権を欲するのか。これらが明確になった。新自由主義によって規制緩和すれば、所得分配は不平等になる。加えて所得再分配を弱めれば、当然、不平等は激化する。不平等が激化すれば、社会に亀裂が生じて、社会統合が困難となる。そこで新自由主義は「小さな政府」を目指すけれども、民主主義を弾圧する「強い政府」(=独裁政権)を主張し、なおかつ偽りの社会統合として、いわゆる「美しい国」(=復古的右翼)を主張する。

  • ジュール リブレ

    かつては日本が世界にほこれた分かち合いの精神。東日本大震災の際もやはり、と思わされたのですが、DATAでみると、ずいぶん格差社会が進んでるんですね。これからの日本はどこへ行くのか?考えさせられる一冊。

  • すみけん

    良書。日本の全ての政治家に読んでもらいたい。新自由主義の掲げる「富める者はますます富み」「貧しい者は自己責任」のような考えではなく、これからの知識社会において、人間同士の絆と「分かち合い」を大切にする新しい時代の日本を築いていかねば、この先が心配。

  • みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

    新自由主義を批判する形で日本の問題点を指摘しつつ、対案としてスウェーデン・モデルの考え方を紹介した本。そこまで難しくなく、日本経済の問題点については頷けるところも多い。ただし、スウェーデンの紹介が根本的な考え方の紹介になっている感じがして、日本経済を立て直していくうえで政策的に何を取り入れていけばいいのかが、そこまで伝わってこない。勉強にはなったが、政府税調の長であり民主党のブレーンでもある著者がいまの日本の経済政策の方向性を書いてるのかと思ってたので、若干期待とは違った本だったかな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items