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漢字テキストとしての古事記

神野志隆光

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130830447
ISBN 10 : 4130830449
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2007
Japan

Content Description

文字を持たなかった日本で漢字がどう受け入れられ、読み書きがなされてきたのか。『古事記』を漢字で書かれたテキストとして読むことで、神話や古い伝承ではなく、出来事の記述という『古事記』本来の読み方に迫る。

【著者紹介】
神野志隆光 : 1946年和歌山県生まれ。1974年東京大学大学院博士課程中退。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 路雨

    「『古事記』が、「──して、──して、して……」と、ことがらを重ねて、できごとを継起させてゆくことは、昔話とは異なります。見られるのは、できごとの線条的構成としてつくることを、物語の構成としているものです。それは、できごとが時間的に構成されるという、わたしたちにとってはわかりやすい性格のものとは別にあるものです。〔…〕/ことは場面におわりません。そうした構成部分をいくつかまとめて大きな構成部分とし、たとえば天皇の単位で括り、それをつなげてゆくというのが、『古事記』の全体だということができます。」

  • とりもり

    面白い。不勉強で申し訳ないが、古事記は稗田阿礼が口伝したものを太安万侶が書き留めたと習った気がしていたが、実際はその当時に現存していた「帝紀」・「旧辞」を「誦習」させたものだということを初めて知った。すなわち、漢字(訓)で記載されたテキストを正しい古語(音)で記録したものが古事記とのこと。古事記自体の内容についての解説はあまりなくって、あくまで日本語を漢字を使ってどう記載していたかを古事記を通して解説している本。これはこれで面白かったが、かえって古事記を物語として読みたくなった。★★★★☆

  • ELAT

    古事記が漢字で書かれているという点から、単に神話や古い伝承を言葉通りに書いたものとは言えないと説く。確かに漢文である以上は人工的であり、古語とは別物であるだろう。

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