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朝鮮戦争 米中対決の原形

神谷不二

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122016965
ISBN 10 : 4122016967
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1990
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

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  • 佐島楓

    戦前、戦中の経緯がよくわかった。アメリカが軍事介入に消極的だったこと、トルーマンとマッカーサーの意見の相違による確執などはこの本で初めて知った。当時の一般の日本人にはそれらの情報は伏せられていたようだ。米中ソの緊張をあらわにしただけで、無意味な戦争ではなかっただろうか。日本の特需は知っていたが、今日まで続く状況を見ていると、とても喜べやしない。

  • skunk_c

    『コールデスト・ウィンター』読破のついでに40年ぶりに中公新書版で読了。ベトナム戦争期の出版当時北朝鮮侵攻説が日本の学会から強烈な批判を受けていたというのが、まさに時代を感じさせる。戦闘の描写はほぼないが、55年前の情報の少ない時期に、これだけ冷静かつ的確に朝鮮戦争とそれを巡るアメリカ政治、国際政治を分析していたとは!マッカーサーに手厳しいのは当然として、ハルバースタムよりトルーマンに厳しい面もありバランスも良い。また休戦合意を巡る混乱も当時の情勢の中で分析されており、古さを感じさせない不朽の名著だ。

  • coolflat

    南北朝鮮分断の固定化はアメリカの戦略の失敗が大きい。まず戦争前段階での失敗がある。アチソン演説で、西太平洋におけるアメリカの防衛線は、アリューシャン-日本-沖縄-フィリピンを結ぶ線であるとし、台湾と共に韓国をそれから除外した。そしてアメリカはこの防衛戦については防衛の直接的責任を負うが、その他の地域については特段の義務を持たないとアチソンは述べた。アチソン演説は、北朝鮮からの攻撃に対し、韓国軍の抵抗や国連の措置も効果がない場合には、韓国放棄もやむなしというアメリカ政府の基本的見解を公式に示唆したのである。

  • kitten

    嫁の蔵書から。娘に朝鮮戦争の概要を教えてたので、復習してみた。第二次世界大戦後のゴタゴタの続きだったんだ。中共が大陸を制覇して、韓国は東アジアの大陸に残る最後の自由主義陣営。共産軍は一気に制圧するつもりだったし、アメリカも反攻作戦で一気に統一するつもりだった。まさか、その後70年以上も両国が存在し続けるとは、この当時誰も予想できなかったと思う。仲介に入ったのがインドってのもびっくり。もうそろそろ解決して欲しい、統一するメリットがないから難しい。

  • しろくまZ

    1966年の著作。朝鮮戦争に関する名著らしく、図書館で借りて読了。トルーマンとマッカーサーとの確執、米国の戦争目的の変化、中国参戦の背景など、興味深い事項が簡潔に述べられている。

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