Books

鎌倉幕府の文学論は成立可能か!? 真名本「曽我物語」テクスト論

神田龍身

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585390459
ISBN 10 : 4585390456
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

武士団の世界観、東国ならではの恋物語、縁起や唱導の言葉の引用、頼朝と曽我兄弟の弟・五郎との熾烈な言葉の応酬などの言語的実験‥
中世東国のなんたるかを如実に体現した範例的・普遍的テクストであると言える真名本『曽我物語』。
そしてなによりも「歴史テクスト」としての自らを押し出したのが真名本という物語ではないのか。
一方、真名本と同じ事件を取材しながらも、まったくの反対方向を志向している『吾妻鏡』。
幕府の公的年代記であるがゆえに『曽我物語』よりも、史料的価値が高く見積もられている『吾妻鏡』であるが、果たしてその優位性は正しいのか。歴史テクストを歴史たらしめる言葉の構造とは何なのか。
真名本『曽我物語』と『吾妻鏡』という二つの作品の関係論、また『金槐和歌集』や『新古今和歌集』、『神道集』、『太平記』などさまざまなテクストを比較することにより、
鎌倉時代における文学の言語空間について考察する。

【著者紹介】
神田龍身 : 学習院大学名誉教授。東京実業高等学校非常勤講師。早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • そーだ

    『曽我物語』と鎌倉幕府の公式史書である『吾妻鏡』、物語と歴史書の差異は奈辺にあるのか。「書くこと」「書かれること」の意味を追求するテクスト論の第一人者である著者がものした渾身の一冊、という感じ。源実朝の伝記はあとがきにて執筆中とのことだが、『南総里見八犬伝』と伏見宮貞成親王に関する本も十数年前に書きたいとおっしゃっていたように記憶しているので、今でも心待ちにしている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items