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桂馬の高跳び 坊っちゃん講釈師一代記 中公文庫

神田山陽

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122070028
ISBN 10 : 4122070023
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私は心底から講釈が好きなのです―。多彩な趣味と遊興に明け暮れた明治生まれの「若だんな」が、芸の道へと飛び込んだ。貞山・伯鶴・初代山陽ら名人の教えを胸に大戦を生き延び、戦後は講談界再興を目指して柔軟な改革と挑戦を重ねた。講談を愛し、講談に尽くした「革命家」二代目神田山陽の痛快な一代記。

目次 : 釈場通いの豆定連/ のんびりムードの釈場風景/ 五月の鯉―啖呵の魅力/ 下町っ子/ おやじと私/ 学校出たり入ったり/ ダンスに明け暮れ/ 若社長のお粗末/ しるこ屋の娘/ 新婚生活〔ほか〕

【著者紹介】
神田山陽(二代目) : 1909(明治42)年、中国・大連生まれ。旧制日本大学商学部中退。大陸向けの書籍取次を担った「大阪屋号書店」の跡継ぎとして家業を手伝うかたわら、講談の発展に力を尽くす。「品川連山」の名で高座にも上がり、42(昭和17)年に真打ち昇進。48(昭和23)年に三代目神田小伯山、55(昭和30)年に二代目神田山陽を襲名する。91(平成3)年、日本講談協会会長に就任。2000(平成12)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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復刊されたことにまずは感謝。講釈師一代記...

投稿日:2021/04/24 (土)

復刊されたことにまずは感謝。講釈師一代記なんてサブタイトルで逆に敬遠されてしまうかも...そんなの気にせず読んでいただきたい。やりたい放題坊っちゃんの おもしろ人生。

UG さん | 埼玉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こーた

    講釈師、見てきたような嘘を言い、なんてよくいうが、見たどころか実際にやったことばかりだというんだから驚く。書店の若旦那はダンスにのめり込んで講師になったり、将棋に凝ったかとおもうと腕前はプロ並みで、芸者遊びに会社の金を使い込み、講談に夢中になって潰れかけの寄席を再建し、気がつけば自身も高座に上がって真打になっている。桂馬の高跳びが歩の餌食になるどころか、跳びすぎて噺な世界から跳び出してきたような一代記は、噺以上にめっぽうおもしろい。後進を、とくに女性講談師を育てて講談を救い守った功績も甚大で計り知れない。

  • fwhd8325

    子どもの頃、田辺一鶴さんの「東京オリンピック」を見ているから、今でも講談を聴きに行くのかもしれません。一鶴先生は、亜流と見られ、講談の本筋からは冷遇されていたことは有名な話ですが、一鶴先生を擁護したのか、二代目山陽先生。破天荒な人生と言ってしまえばそれまでだが、情熱に満ちた人生は、講談以上に面白かった。何方か連続もので読んでくれないかなと願います。少し前三代目山陽が人気だった時代があります。解説で伯山先生が書いているように、そろそろ登場してほしいと思います。このツートップだったら人気は定着すると思います。

  • ばんだねいっぺい

    一生、勉強だと襟を正された思い。やってることの凄さより、本人の謙虚さが上回るから、何がなんだかわからなくなる。前半生の物語の主人公感は、作り物めくほど。獅子文六の作中人物のよう。世間の鬼たちもわんさと登場して、似たような経験を思い出したりした。

  • qoop

    芸道楽で身代を失う落語の典型的な若旦那像を地で生きつつ、精力的に芸に邁進した結果、衰亡著しかった講談という芸能の命数を現代につなぎ、講談中興の祖といって然るべき立場に進んだ著者の一代記。本書がドラマ化されたら講談の本格的な復権もあり得るかも…と思わせられる面白さ。また明治中期〜戦前の出版について興味深い記述が散見される点も高いポイント。

  • 六代目神田伯山の帯に惹かれて手に取りました。ゆっくりゆっくり読みましたが、面白い。二代目神田山陽の前半の「若旦那」ぶりと、戦前の日本の様子がよく伝わりました。後半の講談師として生きていく心意気も伝わってくる内容でした。「教えることは教わること」等心にくる言葉もありました。出会えて良かった。

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