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実話怪談 虚ろ坂 (仮)竹書房怪談文庫

神沼三平太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801933873
ISBN 10 : 4801933874
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 眠る山猫屋

    神沼三平太さん目当てで読んだが、蛙坂須美さんも凄かった。やはり実話怪談としてはシュールでドラマチック。もちろん後味は悪いですが。蝸牛のように電柱を登る生首。自在に心霊写真を撮れるホームレス。他人の顔に浸食されていく女性。怪異を語れば怪異が近づく、そんな話が多かったかな。『血よりも濃い』では、マネキンに父親ばかりか彼氏さえ奪われてしまう女性の話。何が怖いって、父親のマネキンとの会話が本音なのか怪異のせいなのか判らないところ。そしてバッサリ家族を切ってしまえるところ。狂ってしまえる人間が一番怖いのかも。

  • あたびー

    どれもイヤな話で面白かった。二段ベッドの話は特にイヤだったなあ。拾ってくるもんじゃないね。

  • 高宮朱雀

    救いようがない上に、坂を転がり落ちるように不幸が連鎖したり、訪れたり…これは因果か偶然か…?何だかんだで読者にまで累が及びそうで、いずれにしても年始一発目の怪談文庫をこれにしたのは失敗だったな…。今後読む方は注意が必要かも。 魔に魅入られるという表現があるが、それを体現した一冊と思う。魅入られた側の共通点が寧ろ気になったが、誰しも大なり小なり暗い部分を抱えていると思うから、キッカケとタイミングさえ合えば、こういう事は起こり得るのかも知れない。

  • ヴィオラ

    正直少し苦手だった「実話怪談」を、楽しめるようになったのは、「怖さのタイミングのズレ」を楽しめるようになったから。実話怪談は、怪奇現象の「体験者」と「語り手」が違う(さらにその語りを聞き取って文章にしている「書き手」もいる)ので、「怪奇現象が起きた時点」が必ずしも一番怖い瞬間ではない。一番好きなのは、語り手と書き手が対峙する瞬間が一番怖いというライブ感あふれる作品だったり。というわけで「入れ替え坊主」とか「痛話」とかがお気に入り。

  • 柊よつか

    神沼さんが、厭怪談の鉱脈を一緒に掘る優秀な発掘師を見つけて、ほらここにもいるよ!と紹介するかのような共著。前回の若本さんも強力だったが、蛙坂さんも相当な強さ。体験者に落ち度がなく、アチラ側の粘り気は強く、通り魔よりタチの悪い話が多い。蛙坂さんの「飴おくれ」「入れ替え坊主」「狐面」「おまえのゆうれいはこいつだ」「家族写真」、神沼さんの「痛話」「カツン、ずずず」「愛故に」「下顎」辺りが印象的で、特に「底へ底へ」のやるせなさ、「血よりも濃い」の侵蝕は辛い。「屋根首」は気ままな浮遊感と体験者の仄暗さで好みの一話。

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