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実話怪談 凄惨蒐 (仮)竹書房怪談文庫

神沼三平太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801930124
ISBN 10 : 4801930123
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

山賊の末裔だという元・絵のバイヤーが語る自身の業と、持っているだけで死ぬ絵の話…「虫のしらせ」、子供の白骨遺体が出た廃墟に棲みつく老婆の噂。探検に行った子供らが見たものは…「化け婆の家」、蔵から出てきた大小2つの木箱。中には300年に亘る一家繁栄の秘密が…「約束」、夜9時になると花瓶が割れる事故物件。水のペットボトルを置くと中に恐ろしいものが見えて…「瓶」、インド人の霊が出ると聞きつけた廃墟に夜行ってみると、テーブルの上に熱々のナンが。だが昼間訪れるととんでもない事実が…「チーズナン」、手首に2本の数珠をつけた男。彼の周りでは数珠が切れるたびに人が死んでいく…「数珠の主」ほか、阿鼻叫喚の奇怪な13話を収録。

【著者紹介】
神沼三平太 : 神奈川県茅ヶ崎市出身。大学や専門学校で非常勤講師として教鞭を取る一方で、怪異体験を幅広く蒐集する怪談おじさん(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    実話怪談集。掌編程度の長さが多い実話怪談であるが、本書は割と長めの話が揃っている。長めの実話怪談は間延びするかじっくり雰囲気を楽しめるかの二択であるが、本書は圧倒的に後者。読んでいる最中不穏な雰囲気が高まっていき、読み終えた後はとても嫌な後味だけが残る。こういう怪談大好き。兎角嫌なのは状況と描写が平山夢明を思い起こさせる「チーズナン」かな。怪異の起きた状況やら後輩に何が起こったのかは何も語られないが、それを口にしたという事実だけが提示され…いやホント嫌。他にも「瓶」「約束」等、どれも嫌な話ばかりで、嗚呼。

  • 眠る山猫屋

    最近お気に入りの神沼三平太さんによるやや長めの実話怪談集。エグい話も多くて読み手を選ぶ方向性は、平山御大に近いかもしれない。冒頭の『虫の知らせ』からしてインパクト強め。絵画にまつわる来歴の判らない呪いって怖いな。中古車販売の舘さんが出会った二つの怪談が生々しい。直接の事故車ではなくても、因縁が纏わり付く、そんな事もあるのかもしれない。

  • あたびー

    作者三冊目。他の本に入れ損なっていた話を集めたものだとか。この作者さんの話は徹頭徹尾厭な終わり方をするものばかり。同じ中古車業者の人物が遭遇した、有名な都市伝説を想起させる話もあり、都市伝説というのは存外有り得るかもしれない話からできているのかもな、と思う。インド料理屋の廃墟の話は特に厭だった。私はこういう本を好んで読むくせに、心霊スポット巡りが趣味などというのは全く理解できない。怪談は遠くにあって思うもの、であるな。

  • 表紙が怖い😭中古車の話がラストの話に繋がってゾッとした。

  • qoop

    掌編集が多い実話怪談だが、本書はその分量に収まらない作品をまとめたもの。ディテールの細かさや展開の豊かさなど、各話毎に分量に応じた展開の妙を読ませてくれる。これまで実話怪談に関しては、怪異という焦点を明瞭にする省略の技法に注目してきたが、距離を詰めてくる予兆そのものを読む面白味を味わえる一冊だと感じた。小さな怪異や細かいズレが重なり合って大きな軋みへと至る過程をねちっこく追う筆致、さすが著者だな、と。

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