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True Colors 境界線の上で

神戸遙真

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065400746
ISBN 10 : 4065400740
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

生理は、将来ママになるために必要なものだから──そう本には書かれていた。でも、わたしもママにならないといけないの? 子どもが欲しい友達、怖いと言う友達。わたしは?(『To be a Mom』神戸遥真)

男子に負けない努力を重ね、中学硬式野球のエースとなったわたし。でも、甲子園には出られない。女子だから。納得なんてできない。ナックルボールを磨き続けた先に、未来はあるのか──。(『三月のグラウンド』蒼沼洋人)

元カレの葉空とは今や親友。恋人じゃないからこそ、楽に過ごせる‥‥はずだった。でも、葉空に「好きな人ができた」と言われて、わたしの心は大混乱。しかも、相手は「彼女」じゃなくて「彼氏」!? (『親友のカレ』いとうみく)

お母さんの出張で、家事を任されたわたし。やるしかないけど、なんでわたしばっかり? 詩馬の家のダイニングテーブルでは、父さん二人が料理をしていた。家族のかたちは一つじゃない。それなら、わたしの家だって変えられる?(『ダイニングテーブル』鳥美山貴子)

新しい通学路、新しい学校、新しい生活。ある日、電車の中で尻に触れる誰かの手。満員電車だから? 勘違い? ‥‥違う。ぼくは被害者だ。男のぼくだって、痴漢に遭う。それを認めるのが、こんなに怖いなんて。(『ぼくと体と、』ひこ・田中)

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令和6年埼玉夏休みすいせん図書にも選ばれた『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』から待望の第2弾が登場。
「今」を生きる児童文学作家がジェンダーと中学生をテーマに、それぞれの視点から物語をつづります。
装画は今回も『少年ノート』『ヒラエスは旅路の果て』の鎌谷悠希が担当。
ここでしか読めない、珠玉のアンソロジーです。

【著者紹介】
神戸遙真 : 千葉県生まれ。第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞。『恋とポテトと夏休み』などの「恋ポテ」シリーズで第45回日本児童文芸家協会賞受賞、『笹森くんのスカート』で令和5年度児童福祉文化賞受賞、また、第21回千葉市芸術文化新人賞奨励賞受賞

蒼沼洋人 : 1980年、北海道稚内市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2008年、第6回北日本児童文学賞で優秀賞を受賞。14年、「さくらいろの季節」で第4回ポプラズッコケ文学新人賞大賞を受賞、同作でデビュー。22年、「波あとが白く輝いている」で第63回講談社児童文学新人賞佳作入選

いとうみく : 神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞、『朔と新』(講談社)で野間児童文芸賞、『きみひろくん』(くもん出版)でひろすけ童話賞、『あしたの幸福』(理論社)で河合隼雄物語賞、『ぼくんちのねこのはなし』(くもん出版)で坪田譲治文学賞、『真実の口』(講談社)で日本児童文学者協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人

鳥美山貴子 : 秋田県出身。2021年、「黒と白の対角線〜おりがみおとぎ草子〜」(『黒紙の魔術師と白銀の龍』と改題)で第62回講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー

ひこ田中 : 1953年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞を受賞、相米慎二監督により映画化。『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞を受賞、冨樫森監督により映画化。「なりたて中学生」シリーズ(講談社)で第57回日本児童文学者協会賞、『あした、弁当を作る。』(講談社)で第64回日本児童文学者協会賞を受賞。『児童文学書評』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    YA。LGBTQ+多様性テーマアンソロジー5編▽[To be aMom/神戸遥真]生理痛辛い。憧れのイトコが婚約してめでたいけど女は母にならなきゃダメなの?[三月のグラウンド/蒼沼洋人]女子野球じゃなくて野球がしたい[親友のカレ/いとうみく]幼馴染と付き合って別れて親友ポジだけど、カミングアウトはしない[ダイニングテーブル/鳥美山貴子]母不在で家事は誰がする[ぼくと、体と。/ひこ・田中]男子だって痴漢被害者になる▽「自分自身」が「自分自身」として認められる社会になって欲しいと思います。2025.7刊

  • kitten

    図書館本。中学生くらいが対象の児童書だけど、ジェンダーの話が山盛り。今どきの子どもは、こういう教育を受けてるってことを、親世代もしっかり認識することは必要。野球の話がよかった。最後が、かっこよすぎるよ。ひこ田中さんの話は、さすがにキツい。必要な話ではあるんだろうけど、うーん。でも、どうすればいいんだ、これ?ってなるな。

  • Eri

    多様性アンソロジー。 多様性、と一言で表現してしまうには惜しい気がするくらい良かった。 こういう本があって、少しでもなにかを感じている人の力や寄り添いになることができるのは素敵なことだと思う。 世の中が、昔からの凝り固まった考えから、ようやく少しずつ抜け出していけるようになってきた。

  • ごま麦茶

    ジェンダーがテーマのアンソロジー。男だから女だからという違和感に、登場人物たちと一緒にモヤモヤ。考えさせられました。野球をしている女の子の『三月のグラウンド』、母の不在時に家族で家事を分担することになった『ダイニングテーブル』が好き。電車通学になった男子中学生が痴漢にあってしまった『ぼくと、体と。』 は、読んでいて苦しくなりました。『ぼくと〜』は苦しくなったけど、いろんな人に読んでほしい1冊。

  • 鳩羽

    声優になりたい夢を目指して、放送部で活躍する彩希。本に書いてあった「将来ママになるため」という言葉にひっかかり、親戚のお姉さんへの産めハラに我慢ができなくなり…。(「To be a Mom」)甲子園に出られない女子、彼氏と友人に戻った女子、痴漢に遭った男子など、ジェンダーの境界で惑ったり、生活を送っている人達が登場する短編集。個人の自由な嗜好を尊重するだけでなく、互いにどう社会と擦り合わせていくかの視点が多く、前作よりも丁寧な書き方で少し下の年齢でも読めそう。男子視点話は、正直な男子の考え方という感じ。

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