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社をもたない神々

神崎宣武

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784047036246
ISBN 10 : 4047036242
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan

Content Description

歳神・田の神・山の神・塞の神・地神・産神―ご先祖さまたちが自然や日々の営みから見出し、崇め祀り、連綿と子孫に託してきたものとは何か。「我われの民俗学は、先学の落とした落穂を拾うようなもの」。師・宮本常一の言葉に導かれるように、各地に残る原初のカミたちの足跡を探索。代々続く宇佐八幡の神主として、半世紀にわたり古神道(民間神道)を実践してきた著者が、いま急速に失われつつある「日本のかたち」を伝え残す。

目次 : 序章 自然に宿る神々の群れ/ 第1章 歳神と田の神/ 第2章 原初に神体山あり/ 第3章 神宿る樹木とその森/ 第4章 境を守る「塞の神」/ 第5章 地神・産神と産土神/ 終章 まじないと流行神

【著者紹介】
神崎宣武 : 1944年生まれ。民俗学者。旅の文化研究所所長。岡山県宇佐八幡神社宮司(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • tsu55

    明治政府の神仏分離政策により、神社統合や祭式統一が全国的な規模で展開される一方、田の神・山の神・歳神・産土神などの民俗神道については、それぞれの地方や神社の判断での対処が許容された。本書では、岡山県の吉備高原で神社の宮司を務めている筆者が、かろうじて残っている民俗神道の事例を紹介してくれている。このような、アニミズムの色濃い神々が現代に残っているのは、先進国では極めてまれだろうと思うけれど、ご多分に漏れず、地域社会の過疎化、高齢化により絶滅寸前の神々もおわすので、貴重な記録なのではないかな。

  • bapaksejahtera

    備中高原に社を構える神主でもあり、多くの書を著わす民俗学者神崎氏による本。氏の住する岡山吉備の国は、元来一部は広島県に及ぶ大国である。従って神主乍ら書題の如く社を持たぬ神々への奉仕にも、自身盛んに携われた経験を有する。依ってこの本も出来たという事であろう。僻遠の東国人である私には実感のない事共の多い中、古くは近世の一村(旧村)一社政策、明治の神仏判然令の下で淫祠邪教と排撃され、更に近代化の中で忘れられつつある、我々にとって最も身近である神々や、無意識に今日も残る敬神作法の諸々を思い起こす。肩肘張らぬ良書。

  • tama

    図書館本 友人が読んでてよさそうだったので 宗教に影響される前からのカミたちのこと 神楽の神話物は江戸時代の国学者の作った芸能。もとは立派な山、大きな木、よい水の川、森、普通じゃない死に方をした人や動物・自分の先祖たちがカミで名前は必要ではなかった。山に許しを得て土地を貸していただき田を作る。病気や災害のカミが入ってこないように標識でダメと知らせ、入ったらお帰り「いただく」。 一番ほっとしたのは産屋で、出産が不浄だから隔離するのじゃなく「いたわる」ものだったこと。産屋出産経験したお婆さんの言葉が素敵

  • なおこっか

    田の神や産土神など、暮らしの近くに来てくれる神々。春に神が山から降りてくるための祭りは、人々が田を作るために必要だが、秋の収穫祭は税を取り立てる地域単位の神社が主宰。だから春の祭りの方が古の形に近い。明治期に神社の呪法を禁じたため、今神楽舞が見られるのは禁に反して伝え続けた地域。神楽の中でも神代神楽は、江戸期に神話をもとに追加されたので比較的新しい。無理に神々を網羅しようとせず、著者自身が神主として関わる地域を中心に深く説明されていることと、文章が短いセンテンスでとても読みやすく、好もしい。

  • うえ

    「ダイセンサマのまつりは田植え前に行われていた。山のなかに祀ってある小祠でのまつりであるが、かつては農耕牛をそれぞれが引いて登拝していたものである。これも、耕運機や田植機の普及とともに絶えた。なお、『大田植の習俗と田植歌』は、牛尾さんが亡くなる直前の昭和六一年に刊行されたが、その時点で氏は次のように述べている。「中国山脈麓の田舎に残って来た大田植の方法も、今は大方滅びゆくばかりになっているのが現状であろう」その危惧は、半分当たっている。無形民俗文化財の指定から漏れたものはほとんどが、もう存続していない。」

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