Books

近代建築で読み解く日本 祥伝社新書

祝田秀全

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396116026
ISBN 10 : 4396116020
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

明治維新=近代化のシンボルは、鉄道と建築である。新橋・横浜間に鉄道が開業し、大工の棟梁による擬洋風建築が現われた。やがて、建築の担い手が工部大学校のエリートに代わると、国家が仕立てる正統派=ルネサンス様式の建物が帝都を飾るようになる。だが、その最大級の建築「国会議事堂」の中央にはピラミッドのようなデザインが施された。一体なぜか?20世紀に入ると、世界的に自由なモダニズム建築が興る。しかし、日本は天皇制のもと次第に近代のあるべき姿から離れ、敗戦で帝都は崩壊。戦後、銀幕の世界ではゴジラが近代建築を次々と破壊したが、その意味するものとは―。斬新な視点で日本の近代史を読み解く!

目次 : はじめに―近代日本の歩みを「建築」から読み解く/ 第1章 近代国家への道のりは建築から始まった/ 第2章 東京遷都と「二つの都」づくり/ 第3章 国会議事堂のてっぺんはなぜ“霊廟”になったのか/ 第4章 建築家は、近代国家ならぬ大東亜建設を担った/ 第5章 帝都に上陸したゴジラが破壊できなかったもの

【著者紹介】
祝田秀全 : 東京出身。歴史学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • アキ

    明治以降太平洋戦争前までの建築の流れを俯瞰し、最終章でゴジラが神に捧げし皇軍兵士の霊として戦前のモダニズム建築の遺産を破壊し、決して皇居に向かわず哀しみの咆哮とともに南方の海に帰ったのではないか?と推測する。もしかしたら小説「悪臣の歌」で独白する三島由紀夫は、ゴジラに化身した南方の亡霊から天皇を守るため自ら「盾」となって自決したのではないか、という著者の説が刺激的。銀座の建築の歴史や国会議事堂の中央塔のてっぺんのマウソロス廟の由来、東京遷都の理由、明治神宮と朝鮮神宮の建築の違いなど興味深く読むことができた

  • ムカルナス

    明治維新により西欧の建築を見よう見まねを取り込み、やがて様式建築を習得していった日本。しかしナショナリズムの勃興と共に建築もまた西欧とは違う日本独自の帝冠様式を生み出す。世界ではヒトラーやスターリンもまた壮大な都市計画による建築で国家の威信を示そうとする。が敗戦とともに国家神道、現人神を象徴するような建築もまた終焉をむかえ近代民主国家にふさわしい建築となっていく。歴史の見立てとしては異論もあるかもしれないが政治や社会状況とともに変遷する近代建築史の本としては判りやすくまとまっている。

  • はなちゃん。

    国会議事堂のてっぺんの話がオモシロイ

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items