Product Details
ISBN 10 : 4622085992
Content Description
本書は、ドイツ連邦文書館に収蔵されている一次史料から、植民地統治において医学が果たした役割と、第一次世界大戦後のいわゆる「ヴェルサイユ修正主義」との関係を論じる。いまだ眠り病が撲滅されていないという状況を鑑みるとき、そこで描かれる「植民地の過去」は、この問題が単にドイツ史における逸話としては片づけられない広がりをもつことを示している。
目次 : 序章 植民地支配における「幸福な原住民」/ 第1章 ドイツの眠り病対策―植民地版「特有の道」?/ 第2章 東アフリカにおける薬剤治療―「隔離政策」という幻想/ 第3章 ツェツェバエ対策―「代償行為」としての除草作業/ 第4章 トーゴの眠り病対策―現地住民・「首長」・イギリスという「関係性」/ 第5章 トーゴにおける収容所―「正面突破」の薬剤治療/ 第6章 カメルーンという「辺境」―多難な船出/ 第7章 カメルーンと眠り病―「見切り発車」のツケ/ 第8章 戦間期ドイツの眠り病研究―特効薬「ゲルマーニン」をめぐって/ 終章 植民地の過去をめぐる「二重の忘却」
【著者紹介】
磯部裕幸 : 1975年、川崎市生まれ。1999年、東京大学教養学部教養学科卒業。2001年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程修了、2008年、ドイツ・コンスタンツ大学歴史社会学部博士課程修了(Ph.D)。現在、秀明大学学校教師学部准教授。専門は、ドイツ近現代史・人種主義の歴史・グローバルヒストリー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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BLACK無糖好き
読了日:2018/11/28
shi5253
読了日:2023/05/08
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