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歴史とは靴である 講談社文庫

磯田道史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065276198
ISBN 10 : 4065276195
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan

Content Description

「日本」は着ぐるみがつくった国?元号はこうして決まる。ニセモノはなぜ生まれるのか―。古都鎌倉の高校生を前にイソダ先生が行った特別講義。「歴史は好きか嫌いかの嗜好品ではなく、安全に世のなかを歩くためのむしろ実用品である」という目からウロコな歴史の見方が反響を呼び、さらなる対話を生んだ。

目次 : 歴史と人間(植木鉢の破片じゃなくて/ 空間や時間を飛び越せる動物 ほか)/ 休憩中の会話(「これが好きだ」というものを、真剣に追いつづけられたら幸せです)/ 歴史の「現場」(ニセモノはなぜ生まれるか/ 一次史料と二次史料 ほか)/ 一冊の本がさらなる対話を生む(ビリギャルもう一回勉強するよ(小林さやか×磯田道史)/ 教科書に載らない歴史に食らいつく!(外山莉佳子×磯田道史))

【著者紹介】
磯田道史 : 1970年、岡山市生まれ。歴史家。国際日本文化研究センター教授。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。『武士の家計簿』(新潮新書)で新潮ドキュメント賞、『天災から日本史を読みなおす』(中公新書)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あすなろ@no book, no life.

    歴史とはその人にとって過去のレファランス性があり、ある程度の教訓性があり、ある程度反復性がある。故に歴史とは、世間を歩く際の足を保護する靴と言える。但し、自分の都合良い史実だけを見ようとすると見えるものがとても少なくなってしまうものである。歴史をやっているとはご本人は実は思われていない磯田氏の鎌倉女学院高等学校での講義録が本書である。いつもの山の様な歴史的雑学は少ないが、ご本人の歴史に対する考え方とそれを高校生に伝播したいという想いからの講義録は読んでいて興味深いものであった。

  • saga

    磯田さんが私立女子高で行った特別授業を書籍化。話し上手の磯田さんをもってしても、歴史の話を集中して聞いてもらうのは苦労している場面があったように思う。書名は象徴的だが、過去を学ぶことでデコボコ、怪我しそうな世界を、靴を履いたように安全に渡っていけるツール、それが歴史ということ。さらっと軽く読めた。

  • 森林・米・畑

    2024年最後の締めくくり、帰省途中の新幹線で読了。学校で習う詰め込みの歴史もベースとしては必要だけれど、磯田先生独自の違う視点での歴史のあり方も面白い。女子高での特別授業なので、面白く読めた。

  • さきん

    歴史好きですというと、へえーいいねーくらい言われて戦国時代の有名な武将くらいでお互い話が続かない。歴史を通して、今起きていることが重なっていみえたり、身近なところに何百年も前の物語が詰まった遺物が転がっていたり、そういうところがもっとみんなに知ってもらえれば、靴くらいに欠かせないものとして歴史を愛してくれるようになるんじゃないかと思う。

  • yutaro sata

    磯田さんの教養に対する熱い想い、歴史に対する好奇心に乗せられて、気持ちよく読みました。個々人の生活(ミクロ)と、国や世界のいわゆる教科書で教わる歴史(マクロ)と、その双方を行き来して初めて歴史は姿を現すんだと。

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