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武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書

磯田道史

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106100055
ISBN 10 : 4106100053
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2003
Japan

Content Description

「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が完全な姿で遺されていた。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば…。活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆される。〈受賞情報〉新潮ドキュメント賞(第2回)

【著者紹介】
磯田道史 : 1970(昭和45)年岡山市生まれ。2002年慶応義塾大学文学研究科博士課程修了。博士(史学)。98年から03年まで、日本学術振興会特別研究員。国際日本文化研究センター共同研究員。現在、慶応義塾大学、宇都宮大学、大妻女子大学の非常勤講師を務める。専攻は日本社会経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    幕末期の武家の家計簿から当時の実情や御一新での士族の動向が手に取るように分かって面白い。武家は思った以上に儀式しきたりを重視してたのだなと知る。私のご先祖様も家計簿はないけどこういう感じだったのかなと想像を巡らせた。

  • Nobu A

    磯田道史著書初読。03年初版、15年第54刷。映画化されたタイトルを耳にした時には興味は湧かず、先日読了の「国家の品格」にも言及され、手に取った次第。最近「侍ジャパン」等、侍を冠した表現がよく使われるのも理由の一つ。あとがきにある「歴史とは過去と現在のキャッチボールである」を見事に顕在化した著者。歴史は決して無味乾燥な暗記ものではない。御算用者としての武士の当時の生活を過去と現在を往来しながら立体的に描写。13歳で仕事始め、高い離婚率や送料、お試し期間付き婚活と従兄弟婚等、驚きと共に非常に示唆に富む。

  • またおやぢ

    教科書に出てくる人物のみが歴史上の登場人物ではない。また、名が残っている人々であったとしても、後世に語り継がれているのはその人物が輝いた一瞬の光芒に過ぎない。記録が残されていて始めて、時代を支えてきた人々の日常の姿が浮かび上がってくる事を、加賀藩に仕えた武士の家計簿が教えてくれるのが興味深い。世の中の価値観は、時代の変遷と共に変わり行く事を、幕末、維新時、明治の時代を生き抜いた一族の記録が詳らかにしているが、であるからこそ、自分の信じるもの、守るべきもののために懸命に生きることが大事であると示唆する一冊。

  • 射手座の天使あきちゃん

    坂本龍馬や西郷隆盛の伝記は皆知ってます、大石内蔵助が残した赤穂藩始末費用内訳も見たことあります、が・・・ 猪山家? それ誰!? それは、幕末の加賀百万石、ソロバン勘定で身を立てた普通の武士の三代にわたる物語です。教訓が沢山ありました。 それにしても写真にある「アラビア語」みたいな文書が良く解読できますねぇ、お見事 磯田さん!(笑)

  • きみたけ

    とても面白かった。2010年に映画化されているとのことで一度観てみたいと思いました。著者は、国際日本文化研究センター准教授(執筆当時)の磯田道史先生。とある武士家族の家計簿に焦点をあて、江戸時代から明治・大正にかけて、武士・士族がどのような日常生活を送ったのかを描いた一冊。この史料を偶然手に入れることとなった話や、単身赴任中の家族との手紙のやり取り、幕末のサラリーマン武士の生活ぶりが活き活きと描かれていて読んでいて楽しかったです。現代の貨幣価値に置き直しているので、とても分かりやすかったです。

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