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ISBN 10 : 4065169488
Content Description
毎年、戦後何年目かを数え、ことあらば戦後初をうたう。私たちは今なお「戦後」という時間のなかを生きている。便利で豊かで、息苦しさが募るばかりの「戦後」はいつ終わるのか。太宰治の絶望、ゴジラに仮託された不安、力道山が体現した矛盾、オウム真理教という破綻と癒えることのない東日本大震災の傷。急激な経済発展の裏側で切り捨てられた人びとの声に耳を傾け、敗戦で抱え込んだ矛盾を直視する時、はじめて「戦後」の外側が見えてくる。「戦後」に訣別するための、二つの時代に捧げる鎮魂歌。
目次 : 第1章 「戦後」というパンドラの匣―太宰治からの問い/ 第2章 失われた言葉―東日本大震災と「否認」の共同体/ 第3章 謎めいた他者―ゴジラと力道山、回帰する亡霊たち/ 第4章 真理の王―オウム真理教と反復される天皇制/ 第5章 民主主義の死―シラケ世代と主体性論争、そして戦争のトラウマ/ 第6章 戦後の「超克」―沢田研二、その空虚な主体の可能性
【著者紹介】
磯前順一 : 1961年、茨城県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在は国際日本文化研究センター教授。専門は宗教学、批判理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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