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ISBN 10 : 4130104098
Content Description
西洋社会で生まれたキリスト教的・プロテスタント的な宗教という概念は、オウム事件や大震災を経験してきた日本社会においても、大きくゆらいでいる。従来の宗教概念・宗教学を徹底して問いなおしてゆく彼方に、新しい宗教研究の可能性がうかびあがる。荒涼とした現実に向きあう言葉だけが、希望を語りうる。
目次 : 1 宗教研究の突破口(宗教を語りなおすために―宗教研究とポストコロニアル状況/ 宗教概念論を超えて―ポストモダニズム・ポストコロニアル批評・ポスト世俗主義/ 宗教概念あるいは宗教学の死―宗教概念論から「宗教の回帰」へ)/ 2 日本の宗教学と宗教史(“日本の宗教学”再考―学説史から学問史へ/ 多重化する“近代仏教”―固有名のもとに/ “日本宗教史”の脱臼―研究史素描の試み)/ 3 宗教概念と神道、そして天皇制(近代日本と宗教―宗教・神道・天皇制/ 逆説的近代としての神道―近代知の分割線/ 神道的エクリチュールの世界―版本から活字本へ/ いま、天皇制を問うこと)/ 補論 植民地朝鮮と宗教概念
【著者紹介】
磯前順一 : 1961年生まれ。文学博士(東京大学)。国際日本文化研究センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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