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唐代の国際関係

石見清裕

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634349353
ISBN 10 : 4634349353
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2009
Japan

Content Description

なぜあの時代に、国際的な文化が花開いた唐という国が中国にできたのだろうか。唐王朝の展開を、王朝の成立過程や、外交儀礼などから、ユーラシア全体の国際関係史として捉える。

【著者紹介】
石見清裕 : 1951年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専攻、中国隋唐史。現在、早稲田大学教育学部教授。文学博士(早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 崩紫サロメ

    「唐の統一とは、中国の統一というよりはむしろモンゴリア南部と華北で形成される地帯の統一なのであり、それが長江流域にもおよんだとみるべき」p.24)ということを大前提として唐代の国際関係を論じる。六鎮の乱による新たな北族の南下、そこにソグド人やテュルク人がモザイク状に分布する唐。五胡十六国から安史の乱というスパンで唐を捉えており、興味深い。

  • isfahan

    「つまり唐の統一とは、中国の統一というよりはむしろモンゴリア南部と華北で形成される地帯の統一なのであり、その力が長江流域にもおよんだとみるべき」。この視点のかっこよさ!今ある国の形、もしくは三国志などで知られる中国のイメージを根本から覆し「大陸の歴史」を描く。東アジアにおける唐のの影響の大きさを感じられる本。大化改新を引くまでもなく、唐の勃興は当時の東アジアの国々に否応なく変化を突きつけ、それが今の東アジア諸国の原型を形作る。その後、唐という母体を切り裂きローカライズされた諸国家(体制)が生まれる。

  • MUNEKAZ

    唐の国際関係についてコンパクトにまとめた一冊。冒頭で唐皇室の系譜に触れているのが印象的。もともと中華と北方の遊牧民たちの「境界地帯」にルーツを持ち、また基盤にした唐朝だからこそユーラシアの東西にまたがる国際関係を築けたのだと思えるし、その盛期が、同じように「境界地帯」から生まれ出た安禄山によって崩壊したのも頷ける。また後半で各国からの使節に対する儀礼にも触れており、興味深い内容だった。

  • りしょう

    唐朝の成立から滅亡目前までを簡単に記した本。比較的最新の研究成果が紹介されており、入門には最適。

  • すいか

    唐をめぐる国際関係について、モンゴリア・ソグディアナとの政治的経済的関係、外交儀礼、国際秩序理念、「唐物」に代表される財物交換といった点から多角的にかつ平易に述べられていて、入門書として最適。特に唐から諸外国にもたらされた高級品の供給元が宮中の少府監だけではなく、地方の貧しい織工の手になる貢献の品である可能性があるという指摘は、歴史の重層性が可視化されるようで迫力があった。

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