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世界恐慌とブロック経済 経済の第二次世界大戦前史

石見徹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634641129
ISBN 10 : 4634641127
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
石見徹 ,  

Content Description

1929年に発生した世界恐慌は、安定しつつあった世界経済を奈落の底へ落とし、各国はそれに対応すべく「ブロック経済」を実施した。一体「ブロック経済」にはどのような効果があったのか、そしてどのような結果をもたらしたのか。第二次世界大戦と戦後の国際経済体制につながる「ブロック経済」の時代の実態を明らかにする。
本書は、話の前提として、19世紀の自由主義経済が金本位制のもとでどのようにまわっていたのか、それが第一次世界大戦を経てどのように変容したのか、そして大戦後どのように世界経済が再建されたのかについてを解説する。そのうえで、世界恐慌の要因は何か、どのように世界へ波及したのかを詳細に扱い、その結果形成されていった「ブロック経済」については、各ブロックがどのように成立し、展開したのかをそれぞれ丁寧に紹介する。
対立と分断が深まる今日の国際情勢を前に、改めて世界恐慌と「ブロック経済」を検証する。
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〈目次〉
はしがき
第1章 第一次世界大戦を通じた変化
  1 「自己調整的市場」の後退
  2 中心国の移行
  3 戦債・賠償問題
第2章 「正常化」と「相対的安定」
  1 戦後インフレの終息
  2 金本位制の再建
  3 世界経済の「相対的安定」
第3章 恐慌の世界的波及
  1 アメリカの大恐慌
  2 ヨーロッパの銀行・通貨危機
  3 多角的資金循環の瓦解
  4 世界恐慌はなぜ起こったのか
第4章 「ブロック経済」
  1 スターリング・ブロック
  2 金ブロック
  3 ナチスの広域経済圏
 補論1 イタリア
 補論2 ソ連
  4 アメリカの通商政策
  5 円ブロックと大東亜共栄圏
  6 「三国通貨協定」から戦後構想へ
結語 経済の「ブロック化」から何を読み取るか
参考文献
あとがき

【著者紹介】
石見徹 : 1948年生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゲオルギオ・ハーン

    世界恐慌の説明の時に必ず出てくるブロック経済。本書は第一次大戦後から世界恐慌までの経済的な流れと「ブロック経済」についても整理している。ブロック経済、と言ってもさまざまなものがある。というのはイギリス中心のブロックでも「スターリング・ブロック」と帝国特恵による「貿易ブロック」がある(構成国が異なるが混同されて説明されることがある)。通貨系では金ブロックもあるがこれは金本位制に固執したため不況対策にならず3年で解体されている。スターリング・ブロックが構成国の輸出を刺激し景気を支えたのとは対照的。

  • スプリント

    恐慌が発生するとまずは自国を守るためにブロック経済に移行し自国経済圏に他国も組み込もうとする。 その動きとブロック経済の類型を解説している。

  • くらーく

    興味深いね。経済の事は分からんけど。金本位制度が恐慌を生むのは何となく。今は管理通貨制度だから、当時のような事は起きないのかな? 興味深いのは、P.14の図1-1、P.43の図2-2、P.80の表4-1だな。図は、各国のお金の流れを表したもので、他のレビューアーさんも書いているけど、第一次世界大戦でアメリカのひとり負け。ソ連は借金踏み倒し、フランスはドイツから賠償金で大儲け(支払いは渋る)。 1928年の多角的決済関係では、アメリカ1強ぶりが際立つ。表では、WW2前のイギリスが、今のアメリカみたいです。

  • Go Extreme

    第一次世界大戦を通じた変化: 自己調整的市場の後退 中心国の移行 戦債・賠償問題 正常化と相対的安定: 戦後インフレの終息 金本位制の再建 世界経済の相対的安定 恐慌の世界的波及: アメリカの大恐慌 ヨーロッパの銀行・通貨危機 多角的資金循環の瓦解 世界恐慌はなぜ起こったのか ブロック経済: スターリング・ブロック 金ブロック ナチスの広域経済圏 イタリア・ソ連 アメリカの通商政策 円ブロックと大東亜共栄圏 三国通貨協定から戦後構想へ 何を読み取るか: 通過or貿易 原因or結果 経済的対立・政治的判断

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