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自己決定の落とし穴 ちくまプリマー新書

石田光規

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480685308
ISBN 10 : 4480685308
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自分のことは自分で決める。ひとりを尊重する――善いことのはずなのにどこか息苦しいのはなぜ? 「自己決定」をめぐるこの社会の自縄自縛をときほぐす。

【著者紹介】
石田光規 : 1973年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    自分で決めることは本来善しとされるはずが、どこか疲れるのはなぜなのか。自己決定を巡る社会の自縄自縛をときほぐす1冊。自分で選んだことに苦しくなるのはなぜか。そこには現代社会の個人化や自己責任の風潮が背景にあって、特に日本では集団気質と自己責任論が強く結びつき、声を上げなければ孤立する構造や、自己決定が尊重される一方で、選ばなかった人や選んで苦しむ人に冷淡な視線が向けられる現実、選択の自由が不自由さを生む状況を見ると、著者の提唱する他者との関係性の中で柔軟に選び直せる社会は確かに必要なのかもしれないですね。

  • kuukazoo

    自己決定は人の自由に関わる大切な権利だけど自己責任がのしかかったり孤立を招くなど辛い状況に人を追いやったりする。また誰もが選択肢を持てて「決められる」わけではない。著者は今のような「強い」自己決定による社会的つながりの希薄化や格差の固定を懸念している。確かに自己決定と自己責任をくっつけ過ぎず、もう少し他者が介入できたりやり直しのきくゆるさがあった方がいいのかもしれない。当たり前と思われることを見直すよい機会ではあった。

  • takka@ゲーム×読書×映画×音楽

    理性など西洋哲学に疑念を持っていることから、発売日すぐに手に取った。自分で決めるという自由は一見良さそうに感じるが、責任を負う・孤独に陥ることなどマイナス面も大きい。例えば、孤独は肥満・運動不足より死亡するリスクが高まることが研究で判明している。なぜこのようになったのか。読んでいて感じたことは、ムラ社会・空気など過去から研究されていた人間関係からの脱却。物・サービスが豊かになり「今・ここ」が1人で楽しめるようになったことが影響しているのではないだろうか。コミュニケーションも体力と同様に鍛えないと衰える。

  • まゆまゆ

    もともと集団主義的な社会だった日本が個人化社会へと変化している中であらためて自己決定に関して考察していく内容。自己責任論が日本社会を覆ってから20年以上がたち、SNSをはじめ日常生活上で押し付けられるルールとそれを違反した者に対する責任論はますます強まっている。他者の決定に対し、背景を想像できるくらいの緩いつながりをどう紡いでいけるか。

  • masabi

    自分で自由に選べるようになったことで責任を背負わなくてはならなくなった。自由な選択が息苦しさにも繋がる。自己決定と自己責任が不干渉と他人への無関心を助長するとして、その背景の「強い個人」像から「弱い個人」像への転換を提唱する。緩やかな自己決定社会では本書で述べられた息苦しさは軽減されるのか、どんな社会になるのかも触れてほしかった。図らずも孤独を扱った本だ。あとがきで言及していた場によるつながりはサークル部屋やスナック、遊び場の公園のイメージだろうか。

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