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新作能「沖宮」イメージブック 魂の花ー緋の舟にのせて

石牟礼道子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784763018137
ISBN 10 : 4763018132
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

石牟礼道子、志村ふくみ。海が森の音を聞くように、ふたりの協演が始まる。

【著者紹介】
石牟礼道子 : 詩人・作家。1927(昭和2)年3月11日熊本県天草郡宮野河内に誕生。1958年、谷川雁らの『サークル村』に参加。『苦海浄土』初稿「奇病」を発表。1969年、『苦海浄土 わが水俣病』を刊行。第一回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれたが辞退。1973年、フィリピンのマグサイサイ賞を受賞。2018年2月10日パーキンソン病による急性増悪のため死去、90歳

志村ふくみ著 : 染織家・随筆家。1924(大正13)年9月30日、滋賀県近江八幡にて誕生。1940年、文化学院女子部に。1957年、日本伝統工芸展に初めて出品して入選。植物染料による紬糸をもちい、心象風景を織り込んだ燦めくような作品で、奨励賞、文化財保護委員長賞など次々と受賞。随筆『一色一生』で大佛次郎賞受賞。執筆においても才能が開花する。1986年に紫綬褒章を受ける。1989年、宗教、芸術、教育など文化の全体像を織物をとおし総合的に学ぶ場として、長女・洋子と共に「都機工房」を創設。1990年には「紬織」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、2014年、京都賞受賞。2015年には文化勲章を受章している。2013年、京都・岡崎に芸術体験を通して学ぶ場として、洋子、孫・昌司とともにアルスシムラを設立。現在、嵯峨野の工房にて染め出される色、その色で織りなす染織、色彩の研究成果を「しむらのいろ」と表現し、洋の東西を問わず、さまざまな分野への興味を持ち続け、「色」をとおした探求をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • たまきら

    能に初めて触れたのは三番叟だった。能における「白」の重要性について、観世清和氏のレクチャにご招待いただき、見せていただいたとき、日本の土着信仰や芸能を哲学の域に高めた人々が何百年も前に存在した、という事実に胸を打たれた。そして、この本を読んでいて涙が止まらなかった。どんなに辛くても、理解されなくても、続けないといけないことがある。生の営み。受け入れ、ともに苦しみ、喜び合うひそやかで、厳かななにか。世界はただそこにあるだけなのに、受け取り方で姿を変える。そして、ただただ美しい。秀逸。

  • とよぽん

    表現の形として「能楽」を選んだ石牟礼道子さんの意思と遺志を、染色家の志村ふくみさん、写真家の石内都さんが見事に完成させた。雨乞い、人柱、天草、島原、原城・・・あやしゃまの心の声を聴きたい。新作能「沖宮」、ぜひ鑑賞したい。

  • たけはる

    成熟した日本語のうつくしさに陶然。石牟礼道子さんも志村ふくみさんも、歳を重ね、研鑽を重ねてきた方にしか持てない「成熟した日本語」を身につけていらっしゃると思う。そしてそのことに、いつも自然とこうべを垂れる。 うつくしい日本語は、ほんとうにいい。自分の中で澄んだ鐘が共鳴しあうような、あるいは新鮮な水が体内をくぐり抜けていくような心地よさを覚える。

  • takakomama

    2019年7月に国立新美術館の上映会で「沖宮」を観ました。「沖宮」には、年齢や病気のため、人生の残り時間を意識せざるをえない、石牟礼道子さんと志村ふくみさんの並々ならぬ思いが込められていると思います。石内都さんの写真もとても美しいです。

  • M

    天草の海、島、植物の写真と衣装の写真が美しかった。能の舞台は灯りが煌々とは当たらないだろうから、また印象が違うんだろうなぁ〜。出来立ての衣装が、この先、何年も何十年も引き継がれるのだという。そんな物語を、糸を、紡ぎだす偉大な手。

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